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調整場面での押し目買い意欲の強さが再確認される【クロージング】


12月1日の日経平均は反発。353.92円高の26787.54円(出来高概算13億3122万株)で取引を終えた。昨日は、ギャップアップ後は利益確定の流れに押される格好となったが、本日はギャップアップで始まった後は強い基調となり、前日の下落部分を吸収した。11月30日の米国市場は下落となったが、半導体株の一角が堅調だったほか、モデルナのワクチンに対する期待感が高まっていた。また、昨日はMSCIのリバランスの影響もあったとみられており、この需給要因が通過したことから、改めて買い優勢の展開に。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは証券、非鉄金属、金属製品、倉庫運輸、海運、不動産、繊維、その他金融が堅調。半面、その他製品、電力ガス、鉱業、サービス、精密機器が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、信越化<4063>、京セラ<6971>が堅調。半面、リクルートHD<6098>、セコム<9735>、エムスリー<2413>、テルモ<4543>が冴えない。

日経平均は前日の買い一巡後からの調整部分をあっさり吸収しており、年初来高値を更新している。上昇する5日線が支持線として機能している形状となる。一方でTOPIXは反発ながらも昨日割り込んでしまった5日線に上値を抑えられており、これによりNT倍率は先物中心限月で一時15.18まで上昇しており、日経225型優勢の相場展開だった。マザーズ指数は煮詰まり感が台頭する中、前日の上昇で25日線を突破していたが、本日はこれを上放れての推移となり、チャート形状ではもち合いを明確に突破した格好である。

マザーズ指数は一目均衡表の雲上限を捉えてきており、明日も強い動きをみせてくるようだとシグナルが好転する。グローベックスの米株先物ではNYダウが200ドルを超える上昇で推移しているほか、ナスダック100先物は100ポイントほど上昇して推移している。師走相場への期待も高まるなか、中小型株への物色が活発化しそうである。本日は日経225型の買いが優勢だったが、ワクチン承認への期待が高まる中においては、利食い一巡後の景気敏感株への押し目買い意欲は強いだろう。また、調整場面での押し目買い意欲の強さが再確認されたことにより、下値を切り上げてくる展開も意識されてきそうである。




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