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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米国内でのコロナ拡大でリスクオフの買い


30日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。欧州通貨の上昇を受け、下押し圧力がかかりやすい見通し。ただ、米国内での新型コロナウイルスまん延で、株安が進めばドルにはリスクオフの買いが見込まれる。

ドル・円は前週から徐々に水準を切り下げている。感謝祭を挟んでNYダウが30000ドル付近と高値圏を維持するなど、米株高でリスクオンのドル売りが強まったのが背景。また、米10年債利回りの低下も、ドル売り要因。週明けアジア市場でも前週の流れを受け継ぎ、仲値にかけて国内勢のドル売りが目立った。一方、ユーロ・ドルの1.20ドル回復が意識され、ドルを下押しした。ただ、日経平均株価が下げに転じるとドル売りは縮小した半面、リスク回避的な円買いでドル・円の戻りは抑えられた。

この後の海外市場では欧州通貨やコロナ感染を受けた株価、長期金利が手がかりになりやすい。ユーロ・ドルは上昇基調に振れているものの、9月に1.20ドル台定着に失敗した経緯から、節目付近の売りが見込まれドル・円への下押し圧力は抑制されよう。欧州中銀(ECB)による一段の緩和観測も、ユーロの上昇を阻止する見通し。他方、米国でのコロナ新規感染者は増加傾向が続き、大都市での外出制限は景気減速への懸念を強めそうだ。米国株は過熱感による売りに押されれば、ドルに買いが入りやすいだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・10月住宅ローン承認件数(中銀)(9月:9.15万件)
・22:00 独・11月消費者物価指数速報値(前年比予想:-0.1%、10月:-0.2%)
・22:30 カナダ・7-9月期経常収支(4-6月期:-86.30億加ドル)
・23:45 米・11月シカゴ購買部協会景気指数(予想:59.2、10月:61.1)
・24:00 米・10月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.0%、9月:-2.2%)
・24:30 米・11月ダラス連銀製造業活動指数(予想:14.5、10月:19.8)





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