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注目銘柄ダイジェスト(前場):アカツキ、西松屋チェ、日産自など


トーヨーカネツ<6369>:2101円(+133円)
大幅続伸。前日に発表した自社株買いの実施発表を好感。発行済み株式数の5.9%に当たる50万株、10億円を取得上限としており、取得期間は12月1日から21年3月24日まで。株価が直近急落して安値圏にあるなか、今後の需給改善を期待する動きが優勢となっている。同社の自社株買いは19年11月に立会外取引で50万株を取得して以来となる。


FRONTEO<2158>:730円(+38円)
大幅に続伸。第一種医療機器製造販売業許可申請書を20日に東京都へ提出したと発表している。言語系AI医療機器の上市に向けた体制整備の一環で、医療機器製造販売業許可の取得でFRONTEOはAI医療機器を開発・販売することが可能になる。同社は現在、医薬品開発の共和薬品工業(大阪市)と世界初の会話型認知症診断支援AIの共同開発を行っており、21年からの治験開始を目指して準備を進めている。


西松屋チェ<7545>:1701円(-148円)
大幅反落。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比7.4%増で13カ月連続のプラス成長となっている。客数が同3.6%増加したほか、客単価も同3.7%上昇している。育児・服飾雑貨の売上が好調に推移したようだ。ただ、伸び率は前月の同23.7%増から低下、4月以来の低水準となっている。期待感も先行していたとみられ、短期的な出尽くし感とも受け止められる形に。


日産自<7201>:537.3円(+34.1円)
大幅続伸。小型車「ノート」を8年ぶりに全面改良し、12月23日に発売する予定と発表している。「ノート」は主に国内で販売されており、軽自動車を除くと同社の中で最も人気の車種となっている。「ノート」のモデルチェンジ効果が国内販売回復の切り札になるとの期待も。また、今後はハイブリッド車タイプ専用にするとしており、電動化への経営資源集中もポジティブに捉えられているようだ。


アカツキ<3932>:4280円(-700円)
ストップ安。株式の海外売出を実施すると発表、目先の需給悪化が警戒される状況となっている。同社の共同創業者で筆頭株主の塩田氏が150万株の株式を売り出す。これにより、塩田氏の保有比率は19.12%から8.42%にまで低下、筆頭株主からは外れることになる。売出価格は4200円で前日終値に対するディスカウント率は15.66%、受渡期日は11月27日となっている。


日本製鉄<5401>:1354円(+77円)
大幅続伸。東日本製鉄所君津地区と室蘭製鉄所で高炉1基ずつを再稼働したと発表している。同社では新型コロナの感染拡大以降、これまで計5基の高炉を一時休止していたが、製造業を中心とした需要の回復に対応するようだ。鉄鋼業界にとっては鋼材需要の回復傾向が確認される形となっており、今後の業績回復も想定される状況となっている。JFEHDなどにも買いが先行する展開となっている。


リプロセル<4978>:379円(+2円)
反発。出資先のクリングルファーマ(大阪府茨木市)が東証マザーズに上場すると発表している。上場予定日は12月28日。クリングルファーマは、再生創薬シーズであるHGFタンパク質の医薬品としての実用化を目指す大阪大学発の創薬ベンチャー。現在、脊髄損傷急性期や筋萎縮性側索硬化症(ALS)を対象とする臨床試験を実施している。リプロセルが上場益を得られるとの期待から、買いが集まっているようだ。


メドレック<4586>:242円(+1円)
朝高後、値を消す。がん抑制型マイクロRNAを内包した軟膏製剤を開発し、皮膚扁平上皮がん担がんマウスモデル及び皮膚化学発がんマウスモデルで抗腫瘍効果とEGFR阻害剤との併用効果を確認したと発表している。東京医科歯科大学難治疾患研究所の研究グループとの共同研究。今回の成果は、マイクロRNAを用いた新たな核酸抗がん薬の実用化につながることが期待されるとしている。

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