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5日の米国市場ダイジェスト:NYダウ542ドル高、大統領選早期の結果判明期待やFOMCのハト派姿勢


■NY株式:NYダウ542ドル高、大統領選早期の結果判明期待やFOMCのハト派姿勢

米国株式相場は続伸。ダウ平均は542.52ドル高の28390.18ドル、ナスダックは300.15ポイント高の11890.93ポイントで取引を終了した。大統領選で民主党のバイデン候補が獲得選挙人数を拡大したため想定されていたよりも早く結果が判明するとの期待に寄り付きから上昇。連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通りゼロ金利や量的緩和を据え置きを発表、パウエル議長も一段とハト派姿勢を強めたため長期にわたり大規模緩和が維持されるとの見方も支援し終日堅調推移となった。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、医薬品・バイオテクが下落。

通信のベライゾン(VZ)はJPモルガン(JPM)による同社の投資判断引き上げが好感され上昇した。半導体メーカーのクアルコム(QCOM)やオンライン旅行サービスのエクスぺディア(EXPE)、自動車のゼネラルモーターズ(GM)は予想を上回った決算が好感されそれぞれ上昇。一方、衣料品メーカーのヘインズブランド(HBI)は第4四半期の弱い見通しが嫌気され、急落した。

司法省は、クレジットカード会社のビザ(V)によるフィンテック関連企業プラッドの買収が反トラスト法違反であるとして提訴した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米経済見通し不透明でドル売り強まる

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円85銭から103円44銭まで下落し、103円50銭で引けた。この日開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で、予想通り政策金利と量的緩和策の据え置きが決定されたが、声明では、「インフレを緩やかに2%以上にすることを目指す」と再表明し、「新型コロナウイルスは経済の見通しに著しいリスクになる」との見通しを示したことから、ドル売りが強まった。

ユーロ・ドルは1.1860ドルまで上昇後、1.1792ドルまで下落し、1.1832ドルで引けた。ドイツ連銀のバイトマン総裁は「今回の経済低迷は春に比べて軽度だとの見解を示しており、ユーロは底堅い動きを保った。ユーロ・円は122円97銭から122円34銭まで下落。ポンド・ドルは1.3067ドルから1.3155ドルまで上昇。英国が金融・財政協調支援策を発表したことが好感された。ドル・スイスは0.9083フランへ強含んだのち、0.9037フランまで下落した。


■NY原油:反落で38.79ドル、大幅な需要増の可能性低いとの見方

NY原油先物12月限は反落(NYMEX原油12月限終値:38.79 ↓0.36)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-0.36ドルの1バレル=38.79ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは38.27ドル−39.35ドル。10-12月期における世界経済の成長鈍化が想定されており、原油需要の大幅な伸びは期待できないことが意識されたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.61ドル   +0.93ドル(+3.93%)
モルガン・スタンレー(MS) 52.20ドル   +0.77ドル(+1.50%)
ゴールドマン・サックス(GS)202.96ドル  +5.09ドル(+2.57%)
インテル(INTC)45.68ドル   +0.31ドル(+0.68%)
アップル(AAPL)119.03ドル  +4.08ドル(+3.55%)
アルファベット(GOOG)1763.37ドル +14.24ドル(+0.81%)
フェイスブック(FB) 294.68ドル  +7.30ドル(+2.54%)
キャタピラー(CAT)  163.09ドル  +7.86ドル(+5.06%)
アルコア(AA) 14.05ドル   +0.86ドル(+6.52%)
ウォルマート(WMT)  143.47ドル  +1.51ドル(+1.06%)

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