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前場に注目すべき3つのポイント~インデックスに影響を受けやすい主要処は手掛けづらく、中小型株中心に


7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:インデックスに影響を受けやすい主要処は手掛けづらく、中小型株中心に
■ビックカメラ、20/8上方修正 営業利益120億円←35.0億円
■前場の注目材料:SCREEN、半導体洗浄装置の中古機販売に参入


■インデックスに影響を受けやすい主要処は手掛けづらく、中小型株中心に

7日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。6日の米国市場ではNYダウが375ドル安だった。追加経済救済策の合意期待感に大きく上昇して寄り付いた。しかし、貿易赤字が14年ぶり最大に拡大、雇用関連指標も予想を下回ったことが上値を抑えるなか、トランプ大統領が追加経済救済策の交渉を選挙後まで延期するよう指示したと報じられると、引けにかけて大きく値を下げている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円安の23270円。円相場は1ドル105円60銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行の展開となろう。米国市場はトランプ大統領による追加経済救済策の交渉延期支持が嫌気され、引けにかけて値を下げる格好となったが、日経225先物のナイトセッションにおいても、この影響により高値から200円程度下落する展開だった。もっとも、昨日の東証1部の売買代金は2兆円を割り込むなど薄商いだったこともあり、積極的な参加者は限られている。短期筋の売買が中心な他、リバランスに留まっていることもあり、米株安の影響も限られよう。

そのため、売り一巡後はこう着感が強まりやすく、狭いレンジ内での推移が続きそうである。短期的には先物主導による売りアルゴが発動しやすい状況だろうが、日経平均の23000円から23500円のレンジ内での推移であり、レンジ下限に接近する場面においては押し目買いの流れに向かいやすいところであろう。また、後場は日銀のETF買い入れが意識されやすく、薄商いの中では下支えとして意識されやすい。とはいえ、短期筋にとっては売り仕掛けのタイミングにもなりやすく、インデックス売買に振らされやすい需給状況であることは認識してきたいところ。

そのため、物色の流れとしてはインデックスに影響を受けやすい主要処は手掛けづらく、マザーズや東証2部などの中小型株に個人主体の資金が向かいやすいだろう。また、政策に関連した銘柄への循環的な物色も意識されやすいところ。主なところでは、政府の規制改革推進会議で、行政手続きの書面・対面規制や押印を抜本的に見直し、撤廃するための政省令改正を年内に実施する方針を示すと伝えられており、脱ハンコ関連。また、厚生労働省と財務省は地方自治体が手がけるベビーシッター代などの助成措置について、非課税にすることを検討すると伝えられており、保育関連などにも関心が集まろう。


■ビックカメラ、20/8上方修正 営業利益120億円←35.0億円

ビックカメラ<3048>は2020年8月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の8410億円から8478億円、営業利益は35億円から120.7億円に上方修正している。緊急事態宣言下において、東京を中心に全国で生じた店舗の休業や営業時間の短縮などによるマイナスの影響は想定以上となった一方、テレワークや巣ごもりの需要に加え、インターネット通販の販売が伸長したほか、特別定額給付金の後押しもあった。


■前場の注目材料
・日経平均は上昇(23433.73、+121.59)
・原油先物は上昇(40.67、+1.45)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・米経済対策への期待
・コロナ向けワクチン開発の進展


・SCREEN<7735>半導体洗浄装置の中古機販売に参入
・トヨタ<7203>パナソニックとの電池社、徳島でHV向け生産、22年から
・三井化学<4183>独コート材買収、メガネレンズ高付加価値化
・トヨタ<7203>日野自と北米向けFC大型トラックを共同開発
・日阪製作所<6247>医薬機器の設計を増員、ワクチン設備需要増
・日本精工<6471>特許「量より質」、将来の事業自由度を確保
・クボタ<6326>米エヌビディアと連携、AIで完全無人農機
・アルプスアルパイン<6770>中国向け通信モジュール、「セルラーV2X」対応
・日本製鉄<5401>君津第2を来月中再稼働、車生産回復で需要持ち直し
・ダイセル<4202>酢酸セルロースで真球、化粧品向け、マイクロプラ代替


☆前場のイベントスケジュール

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