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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、株高継続ならドルに下押し圧力も根強い買い


7日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。欧米株式市場が堅調地合いを持続できれば、安全通貨のドルは買いづらい見通し。ただ、米国内での新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感から、ドル買いは根強いだろう。

前日のアジア株高は欧米市場に波及し、リスク選好ムードをもたらした。そうしたなかで発表された米国のISM非製造業景況指数は経済活動の拡大・縮小の節目である50を上回り、1日の製造業とともに回復基調を鮮明にした。3連休明けとなったNY株式市場で堅調地合いが続き、株高を背景とした円売りに振れたものの、安全通貨のドルは売りが強まった。本日アジア市場でも中国株高が好感され、ややドル売りに押される展開となった。ただ、日経平均株価が前日比100円超安の軟調地合いとなり、ドル売り・円売りは縮小している。

この後の海外市場は、引き続き株価にらみの相場展開となりそうだ。7日午後も中国株高は継続しているが、今晩の欧米株は調整で失速する可能性もあり、円売り縮小もドルは買戻しが入る可能性があろう。また、米国内でのコロナ感染は縮小に向かわず、再びまん延。6日時点で感染による死者は13万人を突破したほか、アリゾナなど複数の州で制限措置の後に感染者数は増加を示しており、経済活動への影響が不安視されよう。その場合にはリスク回避の円買いに振れやすい半面、ドルは買戻しが見込まれ、下げづらい展開となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・22:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁がオンラインセミナー参加
・23:00 米・5月JOLT求人件数(予想:480.0万件、4月:504.6万件)
・02:00 米財務省3年債入札
・03:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁とバーキン米リッチモンド連銀総裁がオンライン討論会参加



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