東京金見通し：堅調、警戒感払しょくできず金需要継続か

TOCOM金　21年4月限・夜間取引終値：5958円（前日日中取引終値↑26円）

・想定レンジ：上限5990円-下限5940円

16日の東京商品取引所（TOCOM）金先物（期先：21年4月限）は堅調に推移しそうだ。前日15日の米国株式相場は続伸。新型コロナウイルス感染第2波が景気回復を抑制するとの懸念から大きく下落して寄り付いた。その後、ハイテク株が持ち直したほか、米連邦準備制度理事会（FRB）が広範な社債の買い入れ開始を発表すると懸念が後退、上昇に転じた。ダウ平均が大幅安から上昇に転じた流れを受けた今日の東京株式市場は、昨日午後に大きく下げた反動もあり、買い先行で始まりそうだ。しかし、米国株式相場の乱高下が激しく、警戒感は依然根強い。安全資産とされる金の需要は引き続き大きく、今日の金先物は堅調に推移しそうだ。昨日は1ドル=106円台まで円高・ドル安が進み金先物価格の重しとなったが、その後、円相場は1ドル=107円台前半で落ち着いた推移となっており、金先物の買い安心感となりそうだ。



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