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前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後は次第に底堅さが意識されやすい


10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:売り一巡後は次第に底堅さが意識されやすい
■前場の注目材料:堀場製、20/12予想 営業利益28%減の150憶円
■住友鉱<5713>太陽エネ社会へ大型プロ始動、東北大と連携

■売り一巡後は次第に底堅さが意識されやすい

10日の日本株市場は、米国市場の流れを受けて売りが先行しようが、その後は底堅さが意識されよう。9日の米国市場では、NYダウが300ドル安だった。米国の4月JOLT求人件数が2014年来で最小を記録し速やかな回復期待が後退、投資家心理の悪化が嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円安の22890円。円相場は1ドル107円70銭台と円高に振れて推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行しよう。ただし、米国ではハイテク株の一角が強い動きをみせているほか、新型コロナの影響が大きかったセクターに対しては、足元の上昇に対する利益確定といった動きだった。過熱感が警戒されていたこともあり、リバランスの流れといったところであろう。

そのため、売り一巡後は次第に底堅さが意識されやすく、押し目拾いのスタンスになろう。SQを控えているため大きく仕掛けてくる動きは考えづらく、例え売り仕掛け的な動きをみせたとしても、早い段階でショートカバーに向かわせそうだ。底堅さが意識される中、再び23000円を意識したスタントとなろう。

物色の流れとしては、米国同様、足元で見直されていたセクターには利食いが出やすい一方、昨日利食いに押されていたハイテク株等へは自律反発狙いの資金流入が意識されやすいところ。その他は、個別に材料が出た銘柄に対する短期筋の値幅取り狙いによる売買が中心になりやすいだろう。

テクニカル的には、日経平均は上昇する5日線に沿ったトレンドを形成している。5日線は22890円辺りに位置しており、同水準での攻防からの動向を見極めたいところである。


■堀場製、20/12予想 営業利益28%減の150憶円

堀場製<6856>は2020年12月期の予想を発表。売上高は前期比7%減の1870億円、営業利益は28%減の150億円を見込む。自動車や環境機器関連が、新型コロナウイルスの影響で製品出荷、検収に遅れが発生する。方で半導体システム機器は、テレワークの拡大などにより需要増加が見込まれる。


■前場の注目材料

・ナスダック総合指数は上昇(9953.75、+29.01)
・米原油先物は上昇(38.94、+0.75)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・世界的な経済活動再開
・日米欧の大型経済対策
・コロナ収束後の業績回復期待


・住友鉱<5713>太陽エネ社会へ大型プロ始動、東北大と連携
・DMG森精機<6141>奈良駅前にDX拠点新設、人材交流も推進
・フェローテク<6890>EV冷却用感温性磁性流体、水ベースで不燃性
・LIXIL G<5938>ホームセンター事業売却、600億円で
・ソニー<6758>ソニー子会社、12日に「PS5」イベント
・インフォコム<4348>化学物質の毒性予測拡充、米VBと代理店契約
・豊田通商<8015>NECと養殖魚自動測定、対象20cm以上に拡大
・ホンダ<7267>システム障害で出荷見合わせ
・IHI<7013>バイオジェット燃料で国際規格取得
・富士通<6702>製造業の在宅勤務支援、生産準備ツール無償提供
・リバーエレテック<6666>200℃対応水晶発振器、航空宇宙向け
・古河電工<5801>古河電池とシンプル構造の蓄電池、トータルコスト半減
・帝人<3401>炭素繊維とポリカ樹脂、“持ち運べるクルマ”に採用
・日本板硝子<5202>英から助成金、抗ウイルスガラス開発加速


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 5月企業物価指数(前年比予想:-2.4%、4月:-2.3%)
・08:50 4月機械受注(船舶・電力を除く民需)(前月比予想:-7.0%、3月:-0.4%)

<海外>
・10:30 中・5月消費者物価指数(前年比予想:+2.7%、4月:+3.3%)
・10:30 中・5月生産者物価指数(前年比予想:-3.3%、4月:-3.1%)

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