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注目銘柄ダイジェスト(前場):アークランド、クオールHD、共栄セキュリティなど


アルトナー<2163>:1004円(+94円)
急伸。前日に21年1月期第1四半期の決算を発表、営業利益は2.7億円で前年同期比50.5%増益となった。通期予想は9.8億円で前期比10.1%増の見通しであり、増益率は想定以上との見方が先行へ。業種別では、輸送用機器、情報・通信、機械などが伸長。稼働率が高水準に推移し、技術者単価なども上昇しているもよう。4月、5月の稼働率や技術者単価も計画線で推移しているようだ。


クオールHD<3034>:1345円(+168円)
急騰。新型コロナウイルス感染者が滞在した部屋を消毒するオゾン発生器を医療機関向けに発売したと報じられている。機器の導入によって、医療従事者らの負担軽減につながるとの期待感が高まっている。全国の薬局約800店舗を通じて医療機関に販売するようだ。密閉容器に高濃度のオゾンガスを満たすと、約1時間でウイルスの数が1万分の1程度に減るもよう。先月にも同様の報道は伝わっているが、あらためて買い材料につながる形へ。


共栄セキュリティ<7058>:3500円(+375円)
大幅に続伸。従来未定としていた21年3月期の営業利益予想を4.49億円(前期実績4.45億円)と発表している。新型コロナウイルス感染拡大の影響は軽微と判断した。施設警備や交通誘導警備は概ね従来通り。緊急事態宣言で一部の警備体制見直しが発生したが、宣言の全面解除後は以前の体制に戻りつつあるという。また、セコム<9735>との資本業務提携は織り込んでいない。具体的な影響が明らかになり次第、適宜開示する。


レノバ<9519>:946円(+49円)
大幅反発。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を1100円としている。計画中の再エネ案件の最終投資決定や、成長ドライバーである洋上風力発電事業にかかる促進地域設定などの進展により、同社への期待感は今後再燃していくものと判断しているもよう。現在の株価には割安感が強いとも考えている。23年3月期までの3年営業利益成長率は年率10%を予想しているようだ。


オープンハウス<3288>:3320円(+175円)
大幅続伸。前日に戸建関連事業の足元の業績動向を発表している。仲介契約件数の前年同月比は、4月が39.1%減と大幅に落ち込んだものの、5月は43.0%増まで急回復しているもよう。新型コロナウイルスの影響により、家族が揃って自宅で過ごす時間が増えたこと、テレワークの機会が増えたことなどが背景となり、部屋数の多い戸建を求める顧客が増加しているようだ。先行き業績への期待感につながっている。


アークランド<9842>:1395円(+185円)
急騰。TOBを実施してLIXILビバ<3564>を買収すると報じられている。LIXILビバの53%を保有するLIXILが全保有株を売却するようだ。LIXILビバは約100店舗を運営し、売上高が1885億円。同社は新潟県を中心に38店舗を展開し、売上高は1126億円。買収による業容の大幅な拡大を評価する動きが優勢に。TOB価格は2600円前後になるもようとされ、前日のLIXILビバの終値2506円との比較で、買収プレミアムも限定的にとどまる。


SREHD<2980>:2212円(+160円)
大幅に3日続伸。従来より東証マザーズの制度信用銘柄に選定されているが、新たに貸借銘柄に選定されたと発表している。選定日は9日で、同日売買分から実施される。同社は「当社株式の流動性及び需給関係の改善を促進し、売買活性化と公正な価格形成に資する」とコメントしている。貸借銘柄選定で取引が活発化するとの期待に加え、株価が5月19日に付けた直近高値(2148円)を上回ったことも買いを後押ししているようだ。


大日光<6635>:1431円(+145円)
大幅に5日ぶり反発。30日を基準日として1株につき2株の割合で分割すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家層の拡大と株式の流動性向上を図ることが目的。20年12月期の期末配当を従来予想の10.00円から5.00円(前期実績10.00円)に変更するが、株式分割に伴うもので実質的には同額。なお、分割の効力発生日は7月1日となるため、中間配当は従来予想(10.00円)から変わらない。

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