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原油相場反発で資源関連への物色に向かわせる【クロージング】


23日の日経平均は反発。291.49円高の19429.44円(出来高概算11億7000万株)で取引を終えた。米国政府の中小企業追加救済策は、明日にも下院で採決され成立する見通しとなったほか、原油価格の反発を受けた米国株高の流れを引き継ぐ格好から反発して始まった。前場半ばに19300円を回復した後は、こう着感が強まっていたが、大引けにかけて強含む展開となり、本日の高値で取引を終えた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1800を超えており、全体の8割強を占めている。セクターでは、医薬品を除く32業種が上昇しており、鉱業、海運、非鉄金属、ガラス土石、金属製品、パルプ紙、繊維、鉄鋼が強い。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、ファミリーマート<8028>、信越化<4063>、オリンパス<7733>、TDK<6762>が堅調。一方で、エーザイ<4523>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>が冴えない。

日経平均は日中200円程度の狭いレンジではあったが、大引けにかけて強含む格好となり、テクニカル面では25日線を支持線としつつ、5日線に接近する格好となった。もち合いレンジ内での推移ではあるが、原油相場が上昇して推移していたこともあり、資源関連への物色に向かわせていた。

昨日同様、ファーストリテが後場に入りプラス圏を回復するなど、インデックスに絡んだ売買が断続的に入っていたとみられる。また、小型株指数の強さが目立っており、流動性が低く値幅が出やすい銘柄への資金流入によって押し上げた面もありそうだ。その他、マザーズ指数は3%を超える上昇となっており、利食いの流れが継続している銘柄もあるものの、個人主体の中小型株物色についても根強い。

明日は週末要因で手掛けづらそうであるが、原油相場の上昇が続き、米国市場へ波及してくるようだと、レンジ上限を意識したトレンド形成が期待されてくるだろう。足元では決算シーズンを前に業績修正の動きが増えているが、下方修正ながらもアク抜け的な動きをみせてきており、センチメントは悪くないだろう。



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