マザーズ先物見通し：外部環境の改善を受けて買い先行スタートへ

本日のマザーズ先物は、前日の米国株高や円安進行など外部環境のひとまずの改善を背景に買い戻しの動きが先行して始まりそうだ。前日の米国市場は、大規模な経済対策期待を背景に買われ、NYダウなど主要株価指数は急反発した。欧州市場も軒並み値を上げ、世界的な株安の流れが止まった形だ。また、為替市場では1ドル＝107円台前半へと円安方向に傾き、シカゴの日経225先物も反発しており、日経平均も続伸して始まることが想定されるだけに、マザーズ先物にも買いが波及しそうだ。市場では「主力の東証1部市場に比べ、マザーズ市場の下げは顕著だっただけに、買い戻しの動きも強まるだろう」との見方をしている。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大に収束の兆しが見えておらず、先行き警戒感は払しょくされていない。また、「新型コロナの感染拡大阻止に各国で取り組み、成功させなければ、経済対策を打ち出しても効果は限定的に終わる可能性もある」との指摘もあり、買い戻し一巡後は、戻りの鈍さが意識される場面もありそうだ。このため、時間外取引での米国株価指数先物の値動きなどをにらみながらの動きが続きそうだ。上値のメドは615.0pt、下値のメドは580.0ptとする。


＜YN＞