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前場に注目すべき3つのポイント~TOPIXへの断続的な売りには警戒しておく必要


21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:TOPIXへの断続的な売りには警戒しておく必要
■前場の注目材料:寺岡製、20/3下方修正 営業利益5,000万円←7.5億円
■7&iHD、米コンビニ買収交渉、2.4兆円規模


■TOPIXへの断続的な売りには警戒しておく必要

21日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、NYダウ、ナスダックともに下落した。新型コロナウイルスの感染が日本や韓国に広がるなか、投資家のリスク選好姿勢が後退し軟調推移となった。また、ゴールドマンサックスが新型コロナウイルスの影響が過小評価されていることを理由に、短期的な株価調整が入る可能性を指摘したことも相場の重しとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の23525円。円相場は1ドル112円30銭台で推移している。

為替市場では円相場が1ドル112円台に乗せてきており、円安の流れが下支えとして意識されやすいところではある。また、シカゴ先物は底堅い動きをみせていることも、安心感につながる面はある。とはいえ、昨日は23800円台まで上昇した後に上げ幅を縮めていたこともあり、底堅いとみるよりは、自律反発の範囲内といったところであろう。

新型コロナウイルスの感染が国内で広がりを見せてきている。中国は感染者のピークアウトを意識させる報道等もあるが、中国の報道自体に懐疑的な見方も少なくなく、反応は限られよう。また、昨日は225型のインデックス売買がけん引した格好であり、TOPIX型は弱く、全体としては弱含みにうつる。

昨日の日経平均は一時25日線を突破する局面もみられたが、その後の弱い値動きによって、結局は75日線においても終値で超えることができなかった。また、「JPモルガン・ベータビルダーズ・ジャパンETF」は、このままいけば月間ベースで2018年6月の取引開始以降で最大の資金流出となると伝えられたことも、日本からの資金流出の流れとして受け止められている。先物市場ではこのところ、JPモルガン経由によるTOPIX先物売りが続いていることも、不安視されているようである。

円安が下支えとなり、225型による先物買いで指数インパクトの大きい値がさ株などは底堅さが意識されそうだが、引き続きTOPIXへの断続的な売りには警戒しておく必要があるだろう。


■寺岡製、20/3下方修正 営業利益5,000万円←7.5億円

寺岡製<4987>は2020年3月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の240億円から230億円、営業利益は7.5億円から5,000万円に下方修正した。米中貿易摩擦をきっかけとする中国景気の減速を受けて、主力のスマートフォン向け電子テープの需要が落ち込む。


■前場の注目材料
・日経平均は上昇(23479.15、+78.45)
・1ドル112円10-20銭
・シカゴ日経225先物は上昇(23525、大阪比+15)
・米原油先物は上昇(53.88、+0.39)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・来期の業績回復期待


・トヨタ自<7203>来年度上期の支給材値下げ、1トン当たり2000円前後
・7&iHD<3382>米コンビニ買収交渉、2.4兆円規模
・三井物産<8031>イタリアの油田が生産開始
・TPR<6463>中国でシリンダーライナー生産増強
・NTT<9432>分身ロボで受け付け実証、障がい者が遠隔操作
・グローリー<6457>フィリピンに新工場、板金・樹脂成形部品を増産
・ソニー<6758>仏社とビジョンセンサーを共同開発、画素4.86マイクロメートル


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 1月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.8%、12月:+0.7%)

<海外>
・特になし




<SF>

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