欧米為替見通し：ドル・円は底堅く推移か、米中通商協議進展への期待が支援材料に

25日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。クリスマス休暇入りで取引は低調となり、様子見ムードが広がりやすい。ただ、米中通商協議は来月の首脳会談での合意署名が見込まれ、リスク回避的な円買いはさらに後退しそうだ。

欧米市場はクリスマス休暇入りで、取引は閑散となる見込み。前日のニューヨーク市場では、一部経済指標が予想を下回ったことから、ドルの上値は重くなったが、ドル・円は小動きが続いており、本日のアジア市場では24日終値の109円38銭を挟んだ値動きが続いている。日経平均株価の小幅安を嫌気した円買いも観測されたが、ドル・円は引き続き109円20銭付近の押し目買いが意識されており、ドル・円は下げ渋っている。

なお、報道によると、トランプ米大統領は「対中貿易協議はすでに成立しており、文書の取りまとめ作業に入った」との見方を伝えているようだ。来月中に行われる可能性がある習近平・中国国家主席との首脳会談で合意署名を示唆するなど、米中協議に前向きな姿勢を示している。こうした両国の貿易摩擦解消に向けた動きを意識して、目先的にリスク回避的なドル売りは手控えられよう。

【今日の欧米市場の予定】
・クリスマス休場：独、仏、スイス、英、南ア、米、カナダ、ブラジルなど



＜FA＞