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米国株見通し:米中関係悪化への警戒感高まる


S&P500先物       3105.25(-13.25) (18:20現在)
ナスダック100先物  8294.50(-47.00) (18:20現在)

18時20分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物はさえない推移。なお、NYダウ先物は126ドル安で推移している。欧州株式市場は総じて軟調なスタートとなっている。一方で、時間外取引のNY原油先物は前日比0.17ドル安の水準で推移。こうした流れを受け、20日の米株式市場は利食い売りの先行となりそうだ。

東京時間朝方にかけて、「香港人権法案」の米上院における可決が伝わった後に、同内容を中国外務省が非難する声明を発表したことが悪材料視されており、アジア株式市場は総じて軟調な推移となった。米中関係の悪化への警戒感から朝方から、足元で高値更新トレンドの継続していた米主要3指数に対しては、利益確定の動きが出やすくなろう。また、欧州株式市場が総じて弱含んでいることも重しとなる。なお、本日は連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が発表される予定であり、同内容を見極めたいとする向きも多いことから、積極的な売買を手がける向きは限られよう。米10年債利回りが東京時間に一時1.73%台まで下押したタイミングでもあることから、FOMC議事録では今後の利下げ再開の条件について、何らかの示唆を得られるかに注目が集まろう。

経済指標では、MBA住宅ローン申請指数(先週)の発表が控えている程度であるほか、相場の変動要因に繋がる主力企業の決算はないことから、物色材料に乏しい状況。個別物色としても、足元で金利動向に敏感な地合いとなっていることから金融株は手がけにくい地合いとなりそうである。また、前日に既存店売上高が予想を下振れや業績見通しの下方修正が嫌気された百貨店のコールズのほか、10月に顧客情報が流出した疑いが報じられて大幅安になったメーシーズの動向からも、小売関連に対する積極的な押し目買いも期待しにくい。一方で、米主要3指数に先んじて週初から売りが先行している半導体SOX指数の構成銘柄に対して下値を拾う動きが出るかどうかには注視しておきたい。

<SK>

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