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注目銘柄ダイジェスト(前場):IDOM、ビックカメラ、三井ハイテクなど


ウエルシアHD<3141>:5420円(-80円)
反落。上半期営業利益は前年同期比2割増の180億円程度になったとの観測報道が伝わっている。従来予想の164億円を上回り、同期間として最高となったようだ。採算の良い調剤の販売が伸びたとされている。9日に予定の決算発表では、14%増の330億円という通期見通しは据え置く公算のもよう。ただ、第1四半期が3割超の増益であったこと、通期市場コンセンサスは会社計画を15億円ほど上回っていることで、サプライズは限定的な状況。


ビックカメラ<3048>:1188円(+66円)
大幅反発。前日に業績予想の下方修正を発表、2019年8月期営業利益は従来予想の288億円から229億円に減額、市場コンセンサスも20億円強下回る水準となった。長雨による季節商品の販売伸び悩みに加えて、粗利益率の低下や物流費の増加なども響いたもよう。ただ、先週末の観測報道水準への下方修正にとどまり、短期的な悪材料出尽くし感が優勢となっている。東京五輪開催効果も期待できる新年度の業績ガイダンスに関心向かう展開へ。


トーセイ<8923>:1359円(+17円)
年初来高値。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は116億円で前年同期比12.2%増益となった。通期計画121億円、前期比10.8%増に対して順調な進捗となり、11月末の株主を対象にクオカード1000円分を贈呈するという株主優待の導入も発表している。


三井ハイテク<6966>:1829円(+84円)
大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資投資判断「バイ」継続で、目標株価を3000円から3100円に引き上げている。5-7月期電機部品部門の営業利益率が想定を上回ったことは、需要の強さと生産性向上を反映したものであり、モーターコアが牽引する同部門の成長シナリオを裏付けるものと評価している。20年1月期営業利益は会社計画3億円に対して5億円、21年1月期はコンセンサス12億円に対して26億円を予想。


IDOM<7599>:480円(+34円)
大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も400円から550円に引き上げている。需要動向や競争環境など外部要因ではなく、店舗運営の改善により業績が大幅上ブレ着地となったことは評価されるとしている。下半期以降も適正利潤を確保した店舗運営の継続を期待と。業績上方修正を受けた昨日は出尽くし感から急速に伸び悩んだが、本日はあらためて押し目買い優勢の動きに。


コスモ・バイオ<3386>:1186円(+9円)
大幅に反発。動物用医薬品などの研究開発を手掛ける日本全薬工業(福島県郡山市)からゲノム編集ニワトリの作製を受託したと発表している。コスモ・バイオ<3386>がゲノム編集ニワトリを作製し、有用タンパク質を含む鶏卵を納品する。日本全薬工業は鶏卵に含まれるAタンパク質のほか、Aタンパク質を使用して得た知見などの知的財産権を得る。日本全薬工業は動物用医薬品などの研究開発のほか、バイオ原薬の受託製造も行っている。


オイシックス<3182>:1517円(+15円)
大幅に3日続伸。一部メディアが「生鮮食品宅配のオイシックス・ラ・大地が快走している」などと報じ、買い材料視されている。報道では「好調の原動力は会員ごとの嗜好に応じて提案する食材リストだ。買い物カゴから商品を外す『カゴ落ち』行為を分析し、米アマゾン・ドット・コムや楽天<4755>も簡単にはまねできないデータを収集する」などと指摘している。200日移動平均線に向け上昇していることも先高観につながっているようだ。


MDNT<2370>:66円(+3円)
大幅に続伸。台湾のバイオ医薬品企業であるMedigen Biotechnology Corporation(MBC)に対し、がんを対象疾患とするガンマ・デルタT細胞培養加工技術でライセンス契約を締結したと発表している。今後、MBC社は医療機関を通じ、ガンマ・デルタT細胞培養加工技術を用いたがん免疫細胞治療を患者に提供する。メディネット<2370>はMBCから同技術を用いた培養加工件数に応じたロイヤリティを収受する。

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