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今日の為替市場ポイント:米中協議の行方を巡る思惑でドル買い抑制も


7日のドル・円相場は、東京市場では106円66銭から106円94銭まで反発。欧米市場でドルは106円78銭から107円46銭まで買われており、107円26銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は主に107円台前半で推移か。トランプ米大統領は米中協議における部分的・暫定的な合意を望んでいないことから、リスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性がある。

報道によると、トランプ米大統領は7日、今週行なわれる米中協議について「何か極めて大きなことができる可能性がある」との見方を示したが、「部分的な合意には満足しない」との見方を改めて示した。市場関係者の間では「10日に行われる米中閣僚級協議ですべての問題が処理され、二国間の対立が解消される可能性は低い」との見方が出ている。一部報道によると、中国商務省は「知的財産権保護法を修正する意向はない」と伝えているもようだ。

7日の米長期債利回りは上昇したが、今週行なわれる米国債入札に備えたポジション調整の影響があったとみられており、債券市場は米中協議の行方を楽観視しているわけではないようだ。一部の市場関係者は「今回の米中閣僚級協議が成果ゼロに終ることはないと予想するが、協議結果を市場が客観的に評価することは難しい」と指摘しており、「株式、為替、債券の3市場で異なる反応が観測される可能性がある」との声も聞かれている。



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