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2日の米国市場ダイジェスト:NYダウ494ドル安、軟調な経済指標受け投資家心理悪化


■NY株式:NYダウ494ドル安、軟調な経済指標受け投資家心理悪化

米国株式相場は下落。ダウ平均は494.42ドル安の26078.62、ナスダックは123.44ポイント安の7785.25で取引を終了した。9月ADP雇用統計が予想を下振れ、売りが先行。昨日にはISM製造業景況指数が軟調となるなど、米景気後退への懸念から投資家のリスク選好姿勢が後退し、終日軟調となった。セクター別では全面安となり、特に自動車・自動車部品やエネルギーの下落が目立った。

自動車大手のフォード(F)は、7-9月期の新車販売台数が前年同期比で減少し下落。ゼネラル・モーターズ(GM)も同四半期の売上高が嫌気された。航空機大手のボーイング(BA)は、「737 MAX」の安全装置の導入をコストの問題から見送った同社の判断に対し、エンジニアが苦情を申し立てていたことが報じられ軟調推移。一方で、医薬品のジョンソン&ジョンソン(JNJ)は、オピオイド系鎮痛剤の販売を巡る裁判を巡り、オハイオ州2郡と和解し上昇した。

決済ネットワークのビザ(V)やマスターカード(MA)、決済サービスのペイパル(PYPL)が、フェイスブック(FB)が発表した独自の仮想通貨(リブラ)運営への正式参加に慎重になっていることが明らかとなった。規制当局との関係悪化を懸念している模様。

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■NY為替:世界経済のリセッション懸念でドル下落

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円60銭から107円05銭まで下落して107円16銭で引けた。米ADP雇用統計が小幅予想を下回り、米国、世界経済が景気後退入りするとの警戒感にリスク回避の円買いや米連邦公開市場委員会(FOMC)の追加利下げ観測を受けたドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0916ドルから1.0964ドルまで上昇し1.0959ドルで引けた。ユーロ・円は、117円64銭から117円33銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2259ドルから1.2324ドルまで上昇。ジョンソン英首相が離脱に関する最終提案を欧州連合(EU)に提示。EUが英国の提案を歓迎し見直していくとの前向きな姿勢を見せたため秩序のある離脱への期待が広がりポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは、1.0026フランから0.9965フランまで下落した。


■NY原油:続落で52.64ドル、米雇用情勢の悪化を警戒した売りも

NY原油先物11月限は続落(NYMEX原油11月限終値:52.64 ↓0.98)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-0.98ドルの52.64ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは52.17ドル−54.42ドル。この日発表された9月ADP全米雇用報告で民間部門雇用者数は前月比+13.5万人にとどまり、4日に発表される9月米雇用統計はさえない内容となる可能性があることが売り材料となった。原油在庫の増加幅が市場予想を上回ったことも嫌気されたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  27.84ドル   -0.60ドル(-2.11%)
モルガン・スタンレー(MS) 40.23ドル   -1.15ドル(-2.78%)
ゴールドマン・サックス(GS)198.25ドル  -4.44ドル(-2.19%)
インテル(INTC)        49.39ドル   -1.37ドル(-2.70%)
アップル(AAPL)        218.96ドル  -5.63ドル(-2.51%)
アルファベット(GOOG)    1176.63ドル -28.47ドル(-2.36%)
フェイスブック(FB)     174.60ドル  -1.21ドル(-0.69%)
キャタピラー(CAT)      119.96ドル  -2.41ドル(-1.97%)
アルコア(AA)         19.30ドル   -0.56ドル(-2.82%)
ウォルマート(WMT)      116.12ドル  -1.73ドル(-1.47%)
スプリント(S)         5.98ドル   -0.18ドル(-2.92%)



<SF>

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