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急騰するプラチナ相場~もっと知りたい商品先物取引


みなさんこんにちは!フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。今回のコラムではプラチナ価格の上昇についてお伝えしていきます。

■プラチナ価格は上昇トレンドに
プラチナ価格は国内外ともに1年5か月ぶりの水準まで反発しています。東京商品取引所(TOCOM)の先物市場にてプラチナスポットは8月16日に2,960円の安値を付けた後は上昇を続け、足元の9月11日に3,227円で引けています。この上昇の理由について考えていきましょう。

■出遅れ銘柄として注目されている
まず、金価格の上昇がプラチナに波及したという見方があります。金はプラチナと同じ貴金属のカテゴリに入っており、その中でも代表的存在です。かつてはプラチナ価格が金価格を上回る期間が続いていましたが、2015年以降はその関係の逆転が続いています。さらに今年の8月に金価格が急騰した結果、金とプラチナの価格差は過去30年で最大になっていたのです。これに割安感を感じた投資家がプラチナを買ったと考えることができます。

■悪材料の折り込みが一巡した
また、悪材料の折り込みが一巡したと見ることもできます。悪材料とは、近年ディーゼル車の販売台数が減っていることです。プラチナはこの排ガスの浄化装置に触媒として使われているので、需要が減ってしまうという見通しから売られていました。このような悪材料が商品価格にすでに反映され尽くしたと考えられます。

■ニッケル相場の高騰に追随
ニッケル相場の上昇が最大の理由になっているのではという声もあります。ニッケル相場は2019年の夏から上昇し5年ぶりの高値になっています。大きな理由は、2020年からインドネシアが鉱山からのニッケルの輸出を禁止すると発表したことだといわれています。プラチナはパラジウムと同じくニッケルの副産物であることから、供給が減ってしまうとみられているのでしょう。今後のパラジウムの価格を見る上でニッケル相場の動向にも注目していきたいですね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ




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