米国株見通し：中東の地政学的リスク懸念継続、FOMC見極めで取引手控えも

S&P500先物　 　 　 　2999.50（- 2.00）　（17:50現在）
ナスダック100先物　　7869.25（-10.25）　（17:50現在）

　17時50分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は小安く推移。NYダウ先物は20ドル安ほどで推移している。欧州株式市場は高安まちまち。時間外取引のNY原油先物は前日比0.50ドルほどの下落で推移。こうした流れを受け、17日の米株式市場は売り優勢気味に始まりそうだ。

　イラン最高指導者のハメネイ師が「米国といかなるレベルの交渉も行わない」と言明。米国とイランとの対話気運は後退しており、中東の地政学的リスクの早期解消は見込みにくい。米連邦公開市場委員会（FOMC）が今日から始まるが、0.25ポイントの利下げを織り込み、その後の緩和姿勢を見極める状況にあり、取引手控えムードが強まる可能性も。NY原油先物は、先高感が根強く、強含みの展開が予想される。

　本日発表となる米国の経済指標は、8月鉱工業生産や9月NAHB住宅市場指数など。鉱工業生産はプラス転換、住宅市場指数は今年の最高水準維持が予想されており、株式市場にはややポジティブな材料となる可能性がある。米企業決算は、フェデックスやアドビ・システムズなどの発表が予定されている。



＜KK＞