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個人投資家Kenta:アルトコイントレード:相場の裏側で起こっている仕手の存在


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家Kenta氏(Twitter:@ORCA_Signal)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2019年8月27日 に執筆

アルトコインのトレード(以降アルトトレード)で勝つためには以下3つのポイントを必ずおさえなくてはなりません。

1つ目がビットコインとの関連性を常に念頭におく
2つ目がテクニカル分析を駆使しすぎない
3つ目がクジラの存在

そして、この3つ目のクジラの存在というのが世に言う「仕手」です。

一般的に仮想通貨界隈でクジラと言えば自らの資金のみで相場を作り出すほどの影響力を持つ個人や企業の呼称です。しかし、アルトコインの相場に限ってはクジラの殆どが単なる「仕手グループ」です。

アルトコインの相場では数分間で価格が20%、30%と急騰する事も日常茶飯事です。1時間以内に2倍以上の暴騰を見せる事すらあります。どうしてこのような急激な価格上昇が発生するのかと言うと、アルトコインのマーケット規模は株式等のマーケットと比べて極めて小さく、その中で動く資金も小規模です。ある程度大きな資金を動かせる人であれば一人でもマーケットメイクができてしまいます。

マーケットメイクは依頼を受けた企業が行う場合もあれば個人やグループが行う事もあります。そして、日本や米国で取り締まられている「仕手」もこの中に含まれてきます。海外では仕手の事を「パンプ&ダンプ」と言います。

このクジラと呼ばれる仕手グループは、マーケットの裏側で大衆トレーダーからお金を巻き上げ、養分にする算段を日々行っているのです。彼らはテレグラムやディスコードというSNSを使ってシグナル配信の無料/有料グループを立ち上げ、その中に多くのメンバーを引き込みます。大きなグループともなればメンバー数は数十万人の規模です。そして、それらのグループが徒党を組み様々な方法で大衆トレーダーを煽り、仕手をしかけます。

以前、仕手を行うために結成されたプライベートグループに潜入した事がありますが、そのグループメンバーは大衆トレーダーなどではなく、各自がグループを運営する人物です。メンバー数は私含め23名で13名が私の知っているグループの運営者でした。その13名が運営するグループの合計メンバーだけでも90万名を超えています。つまり、90万名全員が仕手を行うための犠牲者候補となるわけです。

具体的な進め方は、こうです。
まず各グループで使用するボットが配布されます。このボットを使うと異なるグループでも同時に同じメッセージを送信でき、仕手の当日に打ち上げするコイン名を一斉送信する事ができます。
仕手連合グループからリーダー候補となる運営者を2名から3名程選出し、仕手上げ対象のコイン銘柄を複数選択し、多数決で決定。もしくは連合グループの親玉が決めます。各リーダーとなる運営者(2、3名)のみがコインを事前に買っておき、仕手の当日に売り抜け、儲ける事ができます。

仕手を行う数日前に各運営グループの有料会員へシグナルを配信し、その後に無料会員へ同じ銘柄のコインを配信します。仕手を行う当日まで様々な口実でホールドさせたり、時にニュースをちらつかせて買い煽りを促進します。するとチャートは崩れずに価格が維持されやすくなり、大衆トレーダーの目にも留まりやすくなります。

そして事前に仕手を行う日をいくつかの各グループに通達しておき、当日はコイン名をボット経由で同時刻も一斉配信し、大衆トレーダーを引き付け、運営者は売り抜けます。

この一連の流れを仕手の度にリーダーを交代で行い、各運営者が儲ける仕組みとなります。

これがアルトコインのマーケット裏で起こっている実態です。
アルトトレードで賢く勝つためには、この仕手グループのやり口や動向を読むスキルも必要です。

仕手が入っているか否かは、仕手グループが好むコインに標的を絞り、日々の取引高の増え方などで傾向把握が可能です。


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執筆者名:Kenta
Twitter:@ORCA_Signal



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