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前場に注目すべき3つのポイント~ギャップスタート後は、これまで同様、こう着感の強い相場展開に


30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ギャップスタート後は、これまで同様、こう着感の強い相場展開に
■前場の注目材料:パーク24、3Q営業益146億円、コンセンサスを若干下回る
■IHI、ベトナムで受注、発電ボイラ初、数百億円規模


■ギャップスタート後は、これまで同様、こう着感の強い相場展開に

30日の日本株市場は、米株高の流れを受けたギャップスタートから、日経平均は直近のボックスレンジ上限での攻防をみせそうだ。29日の米国市場では、NYダウが326ドル高と続伸。米中貿易摩擦の一段の深刻化が懸念される中、中国政府が冷静な交渉による解決を望む姿勢を示したことで、懸念がやや後退し、ハイテク株を中心に買いが先行。また、米長期金利の上昇を受けて金融株にも買いが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比245円高の20705円。円相場は1ドル106円50銭台とやや円安に振れて推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、直近のもち合いレンジ(20250-20700円処)の上限レベルを窺う展開になりそうだ。米中貿易摩擦の懸念後退を受けて半導体セクターが軒並み上昇している流れから、日経平均へのインパクトも大きいだろう。

ただし、先物主導によるギャップスタート後は、これまで同様、こう着感の強い相場展開になりそうだ。米半導体株の値動きをみても、総じて買い一巡後は横ばい推移をみせており、米国市場においても中国政府の姿勢を材料視しているが、方向感は出難い需給状況である。そのため、足元のレンジを超えてくることは考えづらいところである。

また、米長期金利の上昇を受けて金融株への物色もみられそうだが、メガバンク等はもともとボトム圏での推移が続いていたこともあり、自律反発が意識されるものの、上値追いの流れにはつながらないだろう。その他、円相場はやや円安に振れて推移しているが、107円接近では戻り売り、105円接近では買い戻しといったレンジの中であり、一段の円安は考えづらいため、安心感程度にとどまりそうだ。

来週は海外での経済指標の発表も多いことあり、これらを見極めたいとする模様眺めムードも強い。昨日はTOPIXリバランスやJPX400の定期入替えに伴うリバランス需給があったものの、売買代金は2兆円を下回る薄商いであるため、積極的な参加者は限られている状況である。オーバーナイトのポジションを取りに行く向きは皆無だろう。


■パーク24、3Q営業益146億円、コンセンサスを若干下回る

パーク24<4666>は2019年10月期第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比3.1%減の146.20億円だった。コンセンサス(150億円程度)を下回っているが、コンセンサス内であろう。海外駐車場事業が低迷した影響であり、国内の駐車場運営やカーシェアサービスは好調だった。


■前場の注目材料
・NYダウは上昇(26362.25、+326.15)
・ナスダック総合指数は上昇(7973.39、+116.51)
・シカゴ日経225先物は上昇(20705、大阪比+245)
・1ドル106円50-60銭
・SOX指数は上昇(1495.83、+32.98)
・VIX指数は低下(17.88、-1.47)
・米原油先物は上昇(56.71、+0.93)
・株安局面での自社株買い
・米追加利下げ期待
・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討
・日銀のETF購入

・デサント<8114>韓国依存脱却し中国軸に、「社内に大きくメス」
・みずほ<8411>みずほ銀がMOU締結、アフリカ企業・機関と
・住友商<8053>東急電鉄と5G基地局の共用実証、渋谷駅周辺に来年設置
・住友電<5802>交通管制システム、カンボジアで完工
・ヤマトHD<9064>米で無人機飛行試験、「空飛ぶトラック」で物流革命
・IHI<7013>ベトナムで受注、発電ボイラ初、数百億円規模

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 8月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.8%、7月:+0.9%)
・08:30 7月有効求人倍率(予想:1.61倍、6月:1.61倍)
・08:30 7月失業率(予想:2.3%、6月:2.3%)
・08:50 7月鉱工業生産速報値(前月比予想:+0.3%、6月:-3.3%)

<海外>
・特になし



<SF>

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