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今日の為替市場ポイント:米中貿易摩擦の長期化懸念でドル買い抑制も


8月1日のドル・円相場は、東京市場では108円71銭から109円32銭まで反発。欧米市場でドルは109円16銭から一時107円26銭まで急落し、107円38銭で取引を終えた。

本日2日のドル・円は主に107円台半ば近辺で推移か。米中貿易摩擦長期化への懸念でリスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性が高いとみられる。

トランプ米大統領が3000億ドル相当の中国製品に対し10%の制裁関税を課すと発表したことに対する市場の反応は一様ではないようだ。制裁関税の発動は9月1日であることから、期限までに交渉が進展する可能性は残されており、一部の市場関係者は制裁関税の発動は回避されると予想している。一方、協議継続にもかかわらずトランプ大統領が制裁関税の発動を表明したことは決して望ましいことではないとの声も聞かれている。

市場関係者の多くは、中国との貿易協議が着実に進展する保証はないことから、「新たな制裁関税措置は消費者心理の悪化につながり、多くの分野における企業活動を抑制する可能性がある」と警戒している。米連邦準備制度理事会は対中追加関税の発動が経済に及ぼす悪影響を相殺するために、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを可能性が高いとの見方が広がっているが、米中貿易協議の進展と米金融政策の動向については予断を許さない状況が続くとみられる。



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