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NY株式:下落、地政学リスクが相場の重しに



米国株式相場は下落。ダウ平均は68.77ドル安の27154.20、ナスダックは60.75ポイント安の8146.49で取引を終了した。ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)の好決算や、航空機大手のボーイング(BA)が旅客機「737 MAX」を巡る関連費用を明らかにしたことが好感され、買いが先行。その後は米中高官が電話協議を実施したことが伝わり、今後の米中協議を見極めたいとの思惑が広がったほか、イラン情勢を巡る地政学リスクへの懸念から小動きとなったが、引けにかけて下落に転じた。セクター別では、資本財やエネルギーが上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。

ボーイングは、「737 MAX」の運航停止や納入遅延に対する補償額である49億ドルを4-6月期決算に計上することを発表した。損失規模が明らかになり不透明感が後退したことから上昇。鉄道会社のカンザスシティ・サザン(KSU)は、決算内容が好感され、堅調推移。マイクロソフトは、クラウド事業が好調で増収増益決算となり、最高値を更新した。一方で、クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(AXP)は、カード保有者の特典利用を巡るコスト負担が過去最高となり、下落した。

セントルイス連銀総裁は、次回FOMCで0.25%の利下げを支持した。来週も多くの主要経済指標の発表が予定されており、内容次第で利下げ幅が0.25%か、0.5%かについての市場予想が変化すると考えられる。

(Horiko Capital Management LLC)


<TN>

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