マザーズ先物見通し：買い見送りムードか、相場全体の地合い軟化を警戒

本日のマザーズ先物は、買い見送り機運が強まりそうだ。前日の米国市場では、引き続き利下げ期待の後退による売りが先行。引けにかけて下げ渋ったが、NYダウは小幅ながら続落した。日本時間の今夜、パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長の議会証言が予定されており、市場では「7月の利下げを示唆する内容になるのか確認したい」との声が聞かれる。また、本日は8日に続き上場投資信託（ETF）の分配金捻出に伴う売りが見込まれており、市場では現物株が約1800億円、先物が1700億円程度あると試算されている。これらを通過するまでは積極的に動きづらいとの声が多く、市場全体として軟調な展開が続きそうだ。マザーズ指数は前日も下落しており、個人投資家が株式相場全体の地合い軟化を警戒していることが窺える。一方、為替相場が1ドル＝108円台後半となお円安基調にあるのは投資家心理にプラスに働くだろう。下値ではイベント通過後の反発に期待した買いが入る可能性もある。上値メドは890.0pt、下値のメドは875.0ptとする。

＜FA＞