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今日の為替市場ポイント:米長期金利低下を意識してドル買い抑制も


19日のドル・円相場は、東京市場では108円62銭から108円24銭まで反落。欧米市場でドルは一時108円49銭まで買われたが、利下げ期待が高まったことなどで107円90銭まで反落し、108円10銭で取引を終えた。

本日20日のドル・円は主に108円台前半で推移か。米長期金利の低下を意識して、目先的にリスク選好的なドル買いは抑制されるが可能性が高いとみられる。

19日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で政策金利の据え置きが賛成多数で決定されたが、7月利下げの可能性は高まり、ドル売りが優勢となった。公表されたFOMC声明では、「景気拡大を維持するために適切に行動する」との見解が表明されており、金利調整で「辛抱強く対処する」との文言は削除された。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は会見で「綿密に指標を監視する」、「成長を持続させるために適切な行動をとる」、「FRBは2%目標に向けたインフレの動きがより遅くなったと見ている」と指摘しており、金利引き下げに前向きであることを市場に伝えたようだ。

なお、公表されたFOMCの経済予測によると、FRBは2021年のある時点から利上げを開始するとみられている。また、2019年の政策金利見通しは3月時点の予測と変わっていないが、2020年は2.6%から2.1%に下方修正されている。ただし、政策金利見通しは外部環境の変化や米国の財政状況などによって大幅に変わる可能性があるため、市場関係者の一部は「2020年の米政策金利はFOMC予想よりも低い水準で推移する」と予想している。



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