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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米FOMC後もドル売りは限定的に


18日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る値動きを予想したい。今日と明日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を注視する展開で動きづらい見通し。一方、米国の年内複数回の利下げは織り込まれつつあり、明日の政策決定以降もドル売りは限定的とみる。

前日の海外市場で注目された米国の6月NY連銀製造業景気指数は-8.6と、予想外に低調な内容となった。前月比26.4ポイントの低下は、1カ月の下げ幅としては過去最大という。市場では、米国が中国と貿易面で対立を強めるほか、メキシコとの不法移民をめぐる関係悪化も指標下振れの要因とみられている。ただ、この日の取引では連邦準備制度理事会(FRB)が18-19日に開催するFOMCを見極めるムードが広がり、ドル・円は20銭程度の値動きにとどまった。本日のアジア市場でも、豪準備銀の追加利下げ観測で豪ドル・円の下げに下押しされたが、ドル・円はなお底堅さが目立つ。

今晩の欧米市場はFOMCでの政策決定を控え、引き続き動きづらい展開となりそうだ。21時半に発表される米国の住宅関連指標は前回並みの水準が見込まれ、ドルの売り買いの材料にはなりにくい。一方、英国のメイ首相の後任を決める第2回の保守党党首選で強硬派のジョンソン前外相の圧勝が続けば、ポンドなど欧州通貨の買いは後退しよう。また、約3年ぶりに利下げに踏み切ったばかりの豪準備銀が一段の緩和の可能性に言及するなど他の主要国は減速モードが鮮明だ。FRBが明日のFOMCで年内複数回の利下げを示唆しても、消去法的にドルが選好される地合いのため大幅安は想定しにくい。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁基調講演(ECBフォーラム)
・18:00 ユーロ圏・5月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.2%、速報値:+1.2%)
・18:00 ユーロ圏・4月貿易収支(3月:+225億ユーロ)
・18:00 独・6月ZEW期待指数(予想:-5.6、5月:-2.1)
・21:30 米・5月住宅着工件数(予想:124万戸、4月:123.5万戸)
・21:30 米・5月住宅建設許可件数(予想:129.3万戸、4月:129万戸←129.6万戸)
・23:00 ドラギECB総裁やカーニー英中銀総裁らが討論会参加(ECBフォーラム)
・英保守党党首選の第2回投票
・米連邦公開市場委員会(FOMC、19日まで)





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