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前場に注目すべき3つのポイント~半導体関連には再編機運が高まる


4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:半導体関連には再編機運が高まる
■前場の注目材料:伊藤園、前期営業益はコンセンサスを若干上回る着地
■ソニー、長崎に新棟、イメージセンサー増産、1200億円投資、世界シェア60%へ


■半導体関連には再編機運が高まる

4日の日本株市場は調整トレンドの中でいったん自律反発が意識されそうだ。3日の米国市場ではNYダウは4ドル高と小幅に上昇した。グローベックスのNYダウ先物は150ドル安程度で推移していたほか、通常市場でも一時130ドル超の下落をみせていたこともあり、小幅ながら上昇に転じたことで、短期筋の買い戻しを誘いやすい。

また、ナスダックは120Ptの下落となったが、アルファベット(グーグル)の下落影響が大きいとみられ、一方で半導体のサイプレスセミコンダクタが同業の独インフィニオンテクノロジーズが90億ユーロで買収することで合意したと発表し急騰している。これを受けて半導体SOX指数は上昇しており、支援材料になるだろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の20465円。円相場は1ドル108円で推移している。

もっとも足元の下落に対する自律反発の域は脱せず、基本的にはこう着感の強い相場展開の中での底堅さが意識される格好である。とはいえ、日経平均の20500円近辺での底堅さが意識されるようだと、短期筋の買い戻しを誘う格好となるほか、独インフィニオンテクノロジーズによるサイプレスセミコンダクタの買収を受けて、半導体関連には再編機運が高まりやすいところである。また、インフィニオンは「IoT」向け半導体に強みを持つサイプレスを取り込み、成長分野を強化するとしており、IoT関連への手掛かり材料にもなりそうである。

なお、昨日はギャップ・ダウンで始まった後は下げ渋る展開となり、底堅さは意識されるものの、トレンドは悪化傾向であり、明確な反転は期待しづらいところであろう。グローベックスのNYダウ先物はやや下げ幅を縮めており、100ドル安程度で推移している。米ISM製造業指数は2か月ぶりの上昇が予想されていたが、結果は予想外に低下する格好となった。米国債イールドカーブ(長短金利差)が再び逆転し、世界経済の減速懸念から上値の重い展開は続こう。

また、トランプ大統領の擁護的なツイッター発言も意識されやすい。上値追いは慎重ながらも、下を売り込む流れにはなり難いだろうが、オーバーナイトのポジションは取りづらく、しばらくは短期的な値幅取りでの日替わり物色に向かいやすい。


■伊藤園、前期営業益はコンセンサスを若干上回る着地

伊藤園<2593>の2019年4月期の営業利益は前期比3.5%増の228.19億円となり、コンセンサス(226億円)を若干上回っての着地だった。「お~いお茶 新緑」は発売約1年で販売本数5000万本を突破。タリーズコーヒージャパンにおいては、「タピオカいちごカフェオーレ」「タピオカほうじ茶ラテ」等が好評だった。2020年4月期は0.8%増の230億円を見込んでおり、コンセンサス(235-240億円)には届かず。


■前場の注目材料
・NYダウは上昇(24819.78、+4.74)
・シカゴ日経225先物は上昇(20465、大阪比+105)
・SOX指数は上昇(1300.52、+4.34)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・追加金融緩和への期待
・消費増税の延期観測
・株安局面での自社株買い

・ソニー<6758>長崎に新棟、イメージセンサー増産、1200億円投資、世界シェア60%へ
・邦ガス<9533>電力の需給調整実証、3次、周波数制御活用
・パナソニック<6752>監視カメラ開発・製造の新会社、ポラリスと共同
・長瀬産<8012>食品素材、グローバル化加速、600億円、米企業を買収
・北極圏LNGに出資 三井物産<8031>など 露側と週内にも合意


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 5月マネタリーベース(4月:前年比+3.1%)

<海外>
・10:30 豪・1-3月期経常収支(予想:-29億豪ドル、10-12月期:-72億豪ドル)
・10:30 豪・4月小売売上高(前月比予想:+0.2%、3月:+0.3%)



<SF>

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