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中小型株での短期割り切りスタンスに【クロージング】


13日の日経平均は3日ぶり反落。213.45円安の21290.24円(出来高概算12億2000万株)で取引を終えた。英下院はメイ首相が欧州連合(EU)と合意した離脱協定案を再び否決した。今月29日に予定されていたEU離脱期限の延期が不可避の情勢となるなか、模様眺めムードも高まった。前日の大幅上昇で日経平均は21500円を突破しており、利益確定の流れは想定線ではあったが、寄り付き後はじりじりと下げ幅を広げ、一時300円を超える下落幅となった。大引けにかけてやや下げ幅を縮める展開とはなったが、支持線として期待されていた3月SQ値(21348.40円)は回復できなかった。

東証1部の騰落銘柄は値下り数が1600を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、石油石炭、証券、保険、その他金融、金属製品、ゴム製品、非鉄金属が軟調。半面、鉱業、不動産、その他製品が小じっかりだった。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ファナック<6954>、TDK<6762>が軟調。

利食い優勢の流れは想定されていたが、その後早い段階で3月SQを割り込むなど、参加者が限られる中で、インデックス売買に振らされやすい需給状況であった。リバランス中心の売買となり、前日に上昇をけん引していたセクターや銘柄等が本日は弱い動きとなるなど、引き続き方向感の掴みづらい需給状況であろう。また、買い戻しの流れは継続していると考えられるが、本日のところは英国のEU離脱期限の延期が不可避の情勢となったことが買い戻しの勢いを抑えた格好であろう。

また、個別では日立造船<7004>が2%を超える上昇となった。延期していた決算が発表されたことが買い戻しを誘う格好となったが、決算内容はコンセンサスを下回っていることもあり、明日以降の持続性を見極める必要があろう。また、マザーズ指数は続伸となっており、バイオ株の一角に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かっている。ただ、これについても短期資金中心であり、いったん値動きが鈍るようだと資金の逃げ足も早まる。日経平均は方向感が掴みづらく、中小型株に向かいやすいところではあるが、やや割り切りスタンスとなりそうだ。



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