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20日の米国市場ダイジェスト:NYダウ63ドル高、FOMC議事録を好感


■NY株式:NYダウ63ドル高、FOMC議事録を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は63.12ドル高の25954.44、ナスダックは2.30ポイント高の7489.07で取引を終了した。朝方は、FOMC議事録や米中交渉を見極めたいとの思惑から小動き。FOMC議事録では、量的緩和によって膨らんだバランスシート縮小の年内終了について連銀当局者の意見が概ね一致したが、今後の利上げ方針については意見が分かれた。発表後に株価は一時下落したものの、引けにかけて上昇に転じた。セクター別では、素材や自動車・自動車部品が上昇する一方で食品・生活必需品小売や不動産が下落した。

薬剤給付管理会社のCVSヘルス(CVS)は、通期の一株利益見通しが予想を下振れ大幅下落。航空大手のサウスウエスト航空(LUV)は、政府機関閉鎖による悪影響を理由に業績見通しを引き下げ下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、法務顧問の退社が嫌気され売られた。一方で、GPS電子機器のガーミン(GRMN)は、決算内容が好感され大幅上昇となった。

半導体のアナログ・デバイセズ(ADI)の11-1月期決算は市場予想に一致し堅調推移となった。昨年末にかけての半導体需要の後退は一服したとの見方が広がっている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル反発、FOMC議事要旨にサプライズなし

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円88銭から110円63銭のレンジで推移し、110円85銭で引けた。1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録がハト派色を強めるとの思惑でドル売りが一時優勢となったが、年内の利上げ停止を明示する内容ではなかったことから、ドルを買い戻す動きが広がった。

ユーロ・ドルは1.1330ドルから1.1371ドルまで上昇したが、FOMC議事要旨公表後にユーロ売りが強まり、1.1338ドルで引けた。ユーロ圏の2月消費者信頼感指数速報値が予想を上回ったことから、ユーロ買いが一時優勢となった。ユーロ・円は、125円53銭から125円88銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3020ドルから1.3109ドルまで上昇。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る協議で、関係各国外相が合意なしの離脱回避を目指していることや、メイ英首相とユンケル欧州委委員長の協議は建設的だったとの報道を受けてポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは、1.0012フランから0.9982フランまで下落した。


■NY原油:続伸で57.16ドル、原油供給削減を想定した買い継続

NY原油先物4月限は続伸(NYMEX原油4月限終値:57.16 ↑0.71)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比+0.71ドルの57.16ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時57.60ドルまで買われており、6営業日連続の上昇。要産油国による原油供給の削減が想定されていることから、原油先物はこの日も底堅い動きを続けた。通常取引の時間帯で株価が反転したことも好感されたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  29.41ドル   +0.28ドル(+0.96%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.42ドル   +0.26ドル(+0.62%)
ゴールドマン・サックス(GS)198.60ドル  -0.07ドル(-0.04%)
インテル(INTC)        51.39ドル   -0.01ドル(-0.02%)
アップル(AAPL)        172.03ドル  +1.10ドル(+0.64%)
アルファベット(GOOG)    1113.80ドル -4.76ドル(-0.43%)
フェイスブック(FB)     162.56ドル  +0.27ドル(+0.17%)
キャタピラー(CAT)      140.31ドル  +4.51ドル(+3.32%)
アルコア(AA)         29.24ドル   +1.03ドル(+3.65%)
ウォルマート(WMT)      99.88ドル   -2.32ドル(-2.27%)
スプリント(S)         6.31ドル   -0.02ドル(-0.32%)



<SF>

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