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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米予算めぐる与野党合意観測もドル買い慎重


12日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。引き続き欧州経済の減速懸念やブレグジットの不透明感で欧州通貨が売られやすく、ドル選好地合いの見通し。ただ、ドルは年始の急落前の昨年末の水準に上昇しており、買いは慎重になりやすいだろう。

ドル・円は前日の取引で心理的節目の110円を明確に上抜け、110円台での定着に成功した。背景には、国際通貨基金(IMF)や欧州委員会が指摘しているようにユーロ圏経済の減速が鮮明になってユーロ売りとなり、ドルに逃避資金が流入したことがあろう。また、英国の欧州連合(EU)離脱に関しても、14日に政府の方針がほぼ固まる見通しだが、どのような結果になるかは読み切れず、不透明感からポンドも売られやすい。連休明けの本日の東京市場でも、欧州通貨売りの継続はドル選好地合いを強め、ドル・円は110円60銭台まで水準を切り上げる場面もあった。

そうしたなか、今晩の欧米市場では米国の(従来の)国境の壁建設費を盛り込んだ予算案の与野党原則合意が材料視されそうだ。トランプ米大統領が議会案を受け入れれば15日までに新予算が成立し、政府機関の一部閉鎖を回避する見通し。その場合には、株高を通じてドル買い基調が鮮明になろう。ただ、前日から開催されている米中通商協議の動向を見極めようと、積極的なドル買いは手控えられる可能性もある。また、ドル・円は今年1月3日、一時104円台へ急落したが、その前の昨年12月末には110円台半ばで推移していた。そうした値動きが意識され、一段のドル買いには慎重になりやすいだろう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 南ア・10-12月期失業率(予想:27.5%、7-9月期:27.5%)
・24:00 米・12月JOLT求人件数(予想:684.6万件、11月:688.8万件)
・01:00 パウエル米FRB議長がミシシッピ州大学生と対話
・02:45 パウエル米FRB議長(貧困地域での経済発展について)





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