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NT倍率の修正といった格好でのリバランス【クロージング】


4日の日経平均は続伸。95.38円高の20883.77円(出来高概算13億2000万株)で取引を終えた。前週末に発表された米雇用統計が市場予想を上回る良好な結果となり、投資家心理が一段と改善。統計結果を受けて為替市場で円安・ドル高が進行していることも安心感につながった。さらに、トランプ大統領は「米中貿易戦争は近く合意に達する。プロセスは順調だ」と明らかにしたと伝えられていることも、買い戻しに向かわせたようである。ただし、前場半ばに20922.58円まで上げ幅を広げる局面もみられ、後場に入っても20900円に乗せているが、後場は50円程度の狭いレンジでの取引だった。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1800を超えており、全体の9割近くを占めている。セクターでは海運が下落した他は32業種が上昇しており、その他製品、石油石炭、金属製品、鉄鋼の強さが目立っている。指数インパクトの大きいところでは東エレク<8035>、ユニファミマ<8028>、アステラス製薬<4503>、エーザイ<4523>、中外薬<4519>が堅調。一方で、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、京セラ<6971>が重石。

TOPIXが1%を超える上昇となっており、NT倍率の修正といった格好でのリバランスの流れといったところであろう。ハイテクが相対的に弱く、一方で、素材や金融、医薬品セクターが堅調であり、明日以降もこのリバランスの流れが継続するかを見極める必要がありそうだ。先週はハイテク株の強さが目立っていたが、本日ソニーの下げがセンチメントを悪化させた感はある。ただし、ソニーに対しては強気の見方も根強く、需給調整一巡後の見直しも意識されやすいところである。リバランスの流れとはいえ、日経平均の21000円到達については、ハイテク株の押し上げが必要であろう。

その他、サンバイオ<4592>がストップ安比例配分となった。値幅制限が倍になっているが完全合致とはならず、需給懸念は根強いだろう。とはいえ、好業績に対する物色が活発な他、その他のマザーズ銘柄への物色もみられており、全体の需給悪化懸念から、個別の需給懸念との見方に落ち着いてきている。




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