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12月のくりっく365、リラ円は上昇一服か


東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、11月の取引数量は前月比3.2%減の257万3852枚となった。一方で、1日の平均取引数量は11万6993枚と前月比で増加し、月末時点の証拠金預託額4627億円と前月比で13億円減少した。取引通貨量では、トルコリラ、米ドル、南アフリカランド、豪ドル、英ポンドの順となっている。なお、トルコリラの取引数量は前年同月比56.3%まで膨らんだ。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、11月の取引数量は前月比47.9%減少の42万9157枚。1日の平均取引数量も1万9507枚と前月比で減少したが、月末時点の証拠金預託額は629億円と前月比で8.8億円増加している。

足元のトルコリラ・円は、米国人牧師拘束問題をきっかけとして同通貨をはじめとする新興国通貨が揃って急落したトルコ・ショックを受けて、8月には1トルコリラ=15.00円台まで下押しする場面があった。しかしその後は、対円で戻り基調が継続しており、11月に関しては月初の20.00円台から月末には一時22.00円を超える展開となった。原油安に伴う同国の貿易収支改善期待が広がるなか、対米関係改善の思惑も浮上したことから、リスク選好的なリラ買いの動きが続く格好に。また、米国における金利の先高観が後退し始めたことも相まって、トルコをはじめとした新興国市場への投資資金流入も支援材料となった。

8月の急落から、戻り基調を継続するトルコリラ円だが、12月は上昇局面の一服となる可能性がある。12月3日発表の11月消費者物価指数は前年比21.62%増と、市場予想(同23%増)を下回ったほか、10日発表の7-9月期実質成長率は、4-6月期からの減速が鮮明となったなどから、リラ売り圧力に繋がる展開となっている。目先のイベントとしては、トルコ中央銀行による政策金利発表が14日に控えているが、こちらは現状維持の公算が大きい。しかし、インフレ鈍化について言及した場合は、利下げ観測が広がる可能性があることから注意が必要である。一方で、米利上げ観測は後退していることから、米ドル買い・リラ売りの動きは限られる可能性が高く、こちらは下支え要因として意識されよう。







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