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前場に注目すべき3つのポイント~自律反発期待も気掛かりなのが個人の需給状況


26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:自律反発期待も気掛かりなのが個人の需給状況
■前場の注目材料:ネットワン、2Q営業利益113.6%増、コンセンサス上回る
■日立、クラリオン売却、仏車部品大手に800億円

■自律反発期待も気掛かりなのが個人の需給状況

26日の日本株市場は、米国市場が急落の反動から買い戻しの動きを見せる中、自律反発の流れが先行しよう。25日のNYダウは400ドル超の上昇となった。世界経済減速や金利上昇への懸念を背景とした足元の下落は行き過ぎとの見方が広がったほか、ツイッターの決算が好材料視されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比295円高の21565円。円相場は1ドル112円30銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、指数インパクトの大きい値がさ株を主導にギャップアップからのスタートとなろう。ただし、自律反発の域は脱せず、買い一巡後は引き続き不安定な相場展開が続くとの見方がコンセンサスである。日経平均は前日の急落で21700-21900円処にマドを空けており、マド下限接近では戻り待ちの売り圧力が意識されてくることになりそうだ。

また、日米決算が本格化する中、米国ではツイッターが15%超の上昇をみせる半面、アライン・テクノロジーが20%超、AMDは15%を超える下落となるなど、日本の中小型株並みの値動きの荒さである。アルゴによる取引が増えていることもあり、決算等の材料を受けて過剰に反応しやすい面もあろう。米国の時間外ではアマゾン、アルファベット(グーグル)ともに決算内容が嫌気されるなど、FANG銘柄の弱さが目立つことも神経質にさせる。こういった動きの中では、押し目買いも入れづらい状況である。

さらに、気掛かりなのが個人の需給状況である。昨日のマザーズ指数は6%を超える下落となり、ボトムを形成したとしても直ぐに反転に向かうには相当時間を要すると考えられる。空売り比率の上昇を背景とした買い戻しに期待する向きもあるが、戻り待ちの売り圧力が勝る。買い方不在の需給状況の中では企業の自社株買い等、企業自身による割安是正の動きが待たれるところである。





■ネットワン、2Q営業利益113.6%増、コンセンサス上回る

ネットワン<7518>は25日、第2四半期(4-9月)決算を発表。売上高は前年同期比14.0%増の805.98億円、営業利益が同113.6%増の49.35億円だった。営業利益は9月28日に上方修正した46億円を上回っての着地となり、コンセンサス(39億円程度)を上回った。第1四半期に中央省庁の大型案件を受注するとともに、自治体のセキュリティ対策やクラウド基盤ビジネスが引き続き好調に推移したことが、受注高の大幅な増加をけん引。セキュリティ対策、クラウド基盤、働き方改革、IIoT(産業用IoT)のビジネスが、受注高・売上高ともに好調だった。




■前場の注目材料

・NYダウは上昇(24984.55、+401.13)
・ナスダック総合指数は上昇(7318.34、+209.94)
・シカゴ日経225先物は上昇(21565、大阪比+295)
・1ドル112円40-50銭
・SOX指数は上昇(1173.21、+26.80)
・VIX指数は下落(24.22、-1.01)
・米原油先物は上昇(67.33、+0.51)
・補正予算への期待
・日銀のETF購入
・好調な企業業績

・日立<6501>クラリオン<6796>売却、仏車部品大手に800億円
・東北電力<9506>女川原発1号機廃炉決定、安全性の確保困難
・富士通<6702>5G無線基地局を開発、エリクソンと提携
・西友・楽天<4755>、ネットスーパー本格化 配送強化、最短4時間


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 10月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+1.0%、9月:+1.0%)

<海外>
・特になし



<SF>

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