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前場に注目すべき3つのポイント~国内政策期待が高まりやすいところ


11日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:国内政策期待が高まりやすいところ
■前場の注目材料:サムコ、18年7月通期営業損益は黒字に転換、今期50%増見込む
■NTT、自社船舶で復旧支援、発電機など積み出航


■国内政策期待が高まりやすいところ

11日の日本株市場は買い先行後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場は、米中貿易摩擦懸念が根強いほか、トランプ大統領がツイートで携帯端末のアップルに対して米国への生産移管を要求するなど上値の重い展開となったが、半導体大手AMDが9%を超える上昇となるなど、ハイテクの一角の強い動きが支援材料になりそうだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の22450円となり、高いところでは22500円を付けている。円相場は1ドル111円10銭台で推移している。

日経平均は22500円が心理的な抵抗となろうが、週末に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えているため、22500円に接近する局面においては、ヘッジに伴う買いなども意識されやすいだろう。もっとも、米中貿易摩擦懸念が根強いほか、次のターゲットに日本が挙げられていることもあり、積極的に上値を買う流れにはなりづらいところではある。

ただし、盛り上がりに欠けるとはいえ自民党総裁選がスタートし、国内政策期待が高まりやすいところでもある。また、昨日発表された4-6月期実質GDP2次速報が前期比年率+3.0%となり、1次速報の+1.9%から上方修正されたほか、台風・地震による被害の復旧が進んでいることもセンチメントを明るくさせるだろう。

その他、メジャーSQを控えて日経平均は方向感が掴みづらいものの、一方で個人主体による中小型株物色が活発となったことについても、少なからずセンチメントを明るくさせる。本日はインデックス主導で主力処に資金が向かいやすいだろうが、目先的には日経平均のこう着を横目に、マザーズ指数の自律反発を想定した中小型株に値幅取り狙いの資金が向かいやすいとみておきたい。


■サムコ、18年7月通期営業損益は黒字に転換、今期50%増見込む

営業損益は6.38億円(前期は2.79億円の赤字)の黒字に転換した。従来予想は6.10億円であり、計画を上回っての着地だった。オプトエレクトロニクス分野の通信用レーザーや面発光レーザー(VCSEL)、電子部品分野の高周波デバイス、パワーデバイス、MEMS、各種センサー等の生産設備案件において商談が具体化し、国内外の複数顧客からの受注が増加した。今期営業利益は50.4%増の9.60億円を見込んでいる。コンセンサスは10億円程度であるが、足元で株価低迷が続いていたこともあり、評価材料になりそうだ。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22373.09、+66.03)
・ナスダック総合指数は上昇(7924.16、+21.62)
・シカゴ日経225先物は上昇(22450、大阪比+90)
・VIX指数は下落(14.16、-0.72)
・SOX指数は上昇(1375.74、+14.97)
・1ドル111円10-20銭
・好調な企業業績

・NTT<9432>、自社船舶で復旧支援、発電機など積み出航
・デンソー<6902>、FA・半導体、買収・追加投資


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
特になし

<海外>
特になし




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