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今日の為替市場ポイント:日米貿易論争への警戒感でリスク選好的なドル買い抑制も


6日のドル・円相場は、東京市場では111円53銭から111円17銭まで下落。欧米市場でドルは111円42銭まで買われた後に110円52銭まで反落し、110円72銭で取引を終えた。

本日7日のドル・円は、主に110円台後半で推移か。8月米雇用統計内容を見極める必要はあるものの、トランプ米大統領は日本との貿易論争について言及していることから、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

7日発表される8月米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比+19.1万人程度、失業率は7月から0.1ポイント低下し、3.8%となる可能性がある。直近3カ月間(5月-7月)における非農業部門雇用者数は平均で約22.4万人増加しているが、米国は完全雇用の状態に近づきつつあることから、20万人超の雇用増が数カ月続く可能性は低いとの声が聞かれている。6日発表された8月ADP雇用統計では、民間部門の雇用者数は16.3万人の増加にとどまっている。

市場関係者が注目している平均時給は前年比+2.7%と予想されており、上昇率は7月実績と同水準となりそうだが、労働市場における需給関係が緩んでいるわけではなく、平均時給が相対的に高い業種(鉱業、建設、情報、金融)における雇用拡大が期待されていることから、一部の市場関係者は「平均時給の上昇率は年末にかけて前年比+3%に到達する可能性がある」と予想している。




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