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注目銘柄ダイジェスト(前場):ペッパー、ロゼッタ、ファンケルなど




ペッパー<3053>:3990円(+400円)
急反発。米ナスダックにADRの上場を申請したと発表している。9月28日頃に上場の予定となっている。ADR発行に伴う新株発行の予定などはないとしている。今年度末までには米国内で累計11店舗目となる店舗を開店予定であるが、今回のADR上場による知名度やブランド力の向上によって、今後の直営店の新規開店やフランチャイズ加盟店による新規開店などが優位になるとの見方も先行へ。


ファンケル<4921>:5440円(-520円)
急反落で下落率トップ。同社のほか、コーセー<4922>やポーラオルビス<4927>、資生堂<4911>、マツモトキヨシ<3088>など、インバウンド関連が総崩れの展開になっている。台風21号による高潮の影響で、関西空港では滑走路や旅客ターミナル1階が広範囲に冠水、本日も終日欠航する見通しで、本格的な復旧には時間を要する見通しとなっている。海外訪日客の減少につながるとみられ、インバウンド需要も一時的に減退を余儀なくされるとの見方が優勢に。


南海電鉄<9044>:2762円(-143円)
大幅反落。前日に台風21号が西日本を直撃し、業績への影響の長期化が懸念される状況となっている。前日の正午から列車の運転を休止したが、その後に尾崎駅では火災も発生している。台風通過後の運転再開については、施設などの点検に時間を要するほか、火災事故への対応、関西国際空港の連絡橋へのタンカー衝突などの影響もあり、全線の再開までに時間がかかると見られている。


コマツ<6301>:3014円(-135円)
大幅反落。ジェフリーズ証券が投資判断を「バイ」から「ホールド」、目標株価を5200円から3100円に引き下げており、売り材料につながっているようだ。ジェフリーズ証券では、中国の油圧ショベル需要が2019年にかけて減速する兆候が出ており、今後の事業環境におけるダウンサイドリスクは株価の重しになると指摘、建設機械セクターには慎重スタンスとして、同社のほか、日立建機<6305>やKYB<7242>なども格下げしている。


ポエック<9264>:5140円(+70円)
大幅に反発。原子力発電所への導入を目指すスプリンクラー消火装置「ナイアス」に関し、詳細調査検討委託業務を新規受注したと発表している。受注先は東京電力ホールディングス<9501>、受注内容は圧力水槽を用いた加圧送水装置の詳細調査検討委託。受注金額は非開示。今回の受注は19年8月期の連結売上高に計上する見込み。ナイアスは原発に加えて火力発電所での需要も期待できるとして、将来的には海外市場展開も視野に入れる。


ファーストリテ<9983>:54250円(+2050円)
大幅反発。前日に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比8.8%増となり、4カ月ぶりのプラスに転じている。客数が同3.7%増と回復したほか、客単価も同4.9%上昇している。気温が高く推移したことによって、夏物商品が全般的に好調であったもよう。これで、8月期通期の国内ユニクロ売上高は前期比6.4%増、既存店売上高も同6.2%増で着地する形に。


ゼネパッカー<6267>:2235円(+135円)
大幅に3日ぶり反発。18年7月期の営業利益を従来予想の2.40億円から3.72億円(前期実績2.93億円)に上方修正している。国内及び海外での受注活動の展開により包装機械事業が好調に推移し、当初計画を上回る見込みとなった。また、包装機械事業における新規開発機種の利益率改善が順調に進んだことも利益拡大に寄与した。業績修正を受けて前期比減益から増益に転換したことが好感され、買いを集めている。


ロゼッタ<6182>:1990円(+187円)
大幅に続伸。日本取引所グループ(JPX)<8697>と共同で、人工知能(AI)によるIR情報の自動翻訳の精度向上を目的とした実証実験を開始することで合意したと発表している。過去に公表された適時開示資料等を大量に自動翻訳にかけ、誤訳のパターンを洗い出し、実用化の可能性を検証する。高精度の自動翻訳ができれば、海外投資家による利用や海外向けの情報発信が活発になる可能性がある。


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