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(東条麻衣子):世界のファンダメンタルズは良好。相場変調を待つべし【FISCOソーシャルレポーター】


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家東条麻衣子(ブログ「株式注意情報.jp」、ツイッター:@kabushikichuiを運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年7月3日10時に執筆

2日の日経平均株価は一時500円超安となる場面を見せるなど不安定な相場が続いています。また、直近2ヶ月の動きで言えば、日経平均はNYダウと類似したチャートを形成していましたが、2日の動きを見る限り日本は突出して下落し、これまで下支えとなっていた200日移動平均線を大きく下抜けてきました。

本日(7月3日)時点で次に下支えとなりそうなのは、週足で見た際の50日移動平均線どころである21795円近辺、それを下回るようであれば日足の一目均衡表下限の21700円となり、これを更に割り込むようであれば、21500円の節目でしょう。

2日に発表のあった日銀短観では、四半期大企業製造業景況判断・先行きともに結果は21と予想に対しマチマチの動きでした。しかし、設備投資に関しては予想9.3%に対し13.6%と大きく上回る結果であったことを考えると、大企業も現在の米国を取り巻く貿易環境に対する懸念を考慮し、控えめな見通しをしつつも世界経済を見据え積極的に設備投資を行っている、もしくは行っていくことが伺えます。

また、米国債のイールドカーブからリセッションの可能性について懸念する声も聞かれますが、6月末に米国で行われたストレステスト第1弾では、米国の大手35行全てが通過しました。第2弾では現在政局不安により注目されているドイツ銀行の子会社の資本計画は通らなかったものの、第一弾の時点で、全ての銀行がリーマンショックのようなリセッションが起きたとしても潰れないとFRBのお墨付きを得ています。

米国を取り巻く貿易などで、先行きの経済状況への影響がはっきりしないというマーケットが一番嫌気する不安定な状況であることから、方向感の乏しい軟調地合が続いては要るものの、現状の日本・米国・中国の経済状況は経済指標を見る限り懸念する内容は見つかりません。

7月相場に入り日ごとに決算に近づく現状では、徐々に積極的な売り仕掛けもしにくくなるのではないでしょうか。

現状を踏まえ、決算を踏まえて上昇が期待出来るとすると、PER・PBRが割安のまま放置されたTOPIX構成銘柄ではないでしょうか。これまで貿易の影響が不透明なことから上値が重かった、ドル円も110円台を推移している以上、見直し買いが入ってきてもおかしくないと考えています。業種的には、金融・商社などに注目しています。

ただ、不安定な時期に逆張りで買ったとしても全体相場の流れには逆らえないでしょうから、しっかりと相場変調を確認出来るまでは流れに逆らわないのが賢明でしょう。

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執筆者名:東条麻衣子
ブログ名:株式注意情報.jp




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