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前場に注目すべき3つのポイント~貿易摩擦問題の行方を見極め


2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:貿易摩擦問題の行方を見極め
■決算チェック:アルテック、2Q営業利益の進捗率は64%と順調な進捗に
■前場の注目材料:日立化成、データ改ざん、鉛蓄電池、500社に6万台出荷


■貿易摩擦問題の行方を見極め

2日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。6月29日の米国市場は大手行の株主還元策が好感された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の22225円だった。円相場は1ドル110円70銭台で推移している。一先ずこの流れを受けて、こじっかりのスタートになりそうだ。米国では米連邦準備制度理事会(FRB)によるストレステスト(健全性審査)の結果発表を受けて、主要大手行が増配や自社株買いを相次いで発表し、金融セクターが選好されており、この流れが波及する動きが意識されよう。

ただし、基本的には世界的な貿易摩擦問題の行方を見極めたいとして、今週も神経質な相場展開が続く見通しである。米中両国は7月6日を制裁関税措置の発動日としており、ぎりぎりの交渉が続けられるとみられ、その動向に株式市場は影響を受けそうだ。また、本日は日銀短観が発表され、想定以上に景況感が悪化すれば、海外投資家の日本株売り圧力が強まろう。一方で、景況感が好転するようなセクターには関心が集まる可能性があるほか、設備投資計画なども注目されそうだ。

その他、4日は独立記念日でNY市場が休場となるカレンダー事情、ならびに6日の米6月雇用統計発表というイベントもあり、全般に積極的な売買は手控えられて日経平均のボラティリティは低下する可能性が高いだろう。物色としては中小型を中心とする個別株物色に向かいやすいほか、決算発表が相次ぐ小売株にも関心が集まりそうである。

(村瀬 智一)


■アルテック、2Q営業利益の進捗率は64%と順調な進捗に

アルテック<9972>は29日、2018年年11月期第2四半期決算を発表。売上高は前年同期比16.6%増の71.39憶円、営業利益が同160.8%増の3.20億円だった。商社事業については、主に食品製造加工機および化粧品充填機等の販売が減少したものの、印刷包装関連機械、プリンテッドエレクトロニクス関連装置および3Dプリンタ関連機器等の販売が増加。プリフォーム事業は、飲料用プリフォームの販売数量が増加した。通期計画に対する第2四半期営業利益の進捗率は64%と順調な進捗となっている。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22304.51、+34.12)
・NYダウは上昇(24271.41、+55.36)
・ナスダックは上昇(7510.30、+6.62)
・SOX指数は上昇(1313.70、+2.06)
・米原油先物は上昇(74.15、+0.70)
・VIX指数は低下(16.09、-0.76)
・米長期金利低下
・シカゴ日経225先物は上昇(22225、大阪比+15)
・日銀が大規模緩和継続

・日立化成<4217>、データ改ざん、鉛蓄電池、500社に6万台出荷
・東電力HD<9501>、東通原発工事を再開、共同事業化前提に、20年にも


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:45 中・財新製造業PMI(6月) 51.1 51.1



<HT>

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