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前場に注目すべき3つのポイント~低位材料株には短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすい


8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:低位材料株には短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすい
■決算チェック:シーイーシー、2Q業績予想を上方修正
■前場の注目材料:三菱UFJ、VB3000社支援、新株公開・M&A、新産業の創出促す


■低位材料株には短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすい

8日の日本株市場は模様眺めムードの強い相場展開になりそうだ。7日の米国市場はまちまちの展開だった。週末のG7首脳会議や来週の米朝首脳会談、FOMC結果を見極めたいとの思惑から、上昇が続いていたハイテク株を中心に利益確定の動きが広がっている。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比195円安の22665円(9月限)。円相場は1ドル109円台と円安が一服となり、利食い優勢の展開になりやすいだろう。

一方でインデックス売買が中心ではあるが、日経平均は前日までの上昇で25日線を上放れてきており、5月21日の戻り高値23050.39円が射程に入ってきている。先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)は低く抑えられる可能性があるが、SQ通過後の需給面の軽さを手掛かりとした一段高への期待も高まりそうである。

また、欧州中央銀行(ECB)はインフレが目標に向けて上昇していくことへの自信を深めており、来週の理事会で債券買い入れ策を年内に終了させるかどうか討議すると伝えられるなか、ユーロ高を意識した為替相場の円安傾向への思惑も支援材料になる。米朝首脳会談の開催が予定されているなか、リスクオン状態が継続。週末要因での手掛けづらさがあろうが、来週以降の23000円回復を意識し、売り込まれていたセクターや銘柄などへの押し目買いの動きが意識される。

中小型株は自律反発も動きがみられているが、個人主体の需給状況は依然不安定である。個人の信用買い残高が積み上がっている点も気掛かりではある。ただし、日経平均がこう着となるなか、短期的には中小型株への物色に向かわせそうである。低位材料株には短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすい地合いであろう。

(村瀬 智一)


■シーイーシー、2Q業績予想を上方修正

シーイーシー<9692>は7日、2019年1月期第2四半期の業績予想を修正。売上高が従来の237.30憶円から248.00憶円、営業利益が19.40憶円から23.50憶円に上方修正している。第1四半期決算は営業利益が前年同期比98.7%増の13.40憶円。通期計画に対する第1四半期営業利益の進捗率は32.3%と順調な進捗となっている。スマートファクトリー事業およびセキュリティサービス事業が活況な市場動向を背景にそれぞれ伸長するとともに、組立製造業分野においてIoTなど先進技術の活用を目的とした動きが活発化し、主要顧客を中心に取引が拡大した。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22823.26、+197.53)
・NYダウは上昇(25241.41、+95.02)
・米原油先物は上昇(65.95、+1.22)
・朝鮮半島をめぐる地政学リスク後退
・日銀が大規模緩和継続


・三菱UFJ<8306>、VB3000社支援、新株公開・M&A、新産業の創出促す
・富士フイルム<4901>、撤回も選択肢、ゼロックス買収、条件「高すぎる」、古森会長


☆前場のイベントスケジュール

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