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米国株見通し:イタリア新政権や米通商政策の現実的対応に期待


S&P500先物       2782.00(+6.00) (17:10現在)
ナスダック100先物  7247.50(+8.50) (17:10現在)

17時10分時点のグローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は小高く推移している。NYダウ先物は75ドル高程度で推移。欧州株式市場はイタリアを含めて全面高となっている。米原油先物は小高く推移している。こうした流れを受け、7日の米株式市場は買い先行で始まるとみられる。

欧州株式市場が全般的に高くなっているのは、イタリアの新政府が上下両院で承認され、正式発足することが確定したことが好感されているからだろう。また、イタリアのモンティ元首相が、バラマキ的な財政支出拡大を行えば、イタリアが欧州委員会・国際通貨基金(IMF)・欧州中央銀行(ECB)で構成されるトロイカの監視下に置かれるリスクを強く警告していることで、投資家が冷静さを取り戻し、新政府の財政支出拡大にも自ずと歯止めがかかると予想し始めている可能性があろう。

貿易摩擦の緩和に向けた行動を見せる米国政府の主要閣僚が現れ始めたことや、トランプ大統領の関税発動に議会の事前承認を必要とする超党派の法案を米上院が提出したことなどで、貿易摩擦への警戒感も和らぎつつあるようだ。さらに、12日の米朝首脳会談に対する期待も高まる方向にある。これらの要因で、7日の欧州株式市場とグローベックス米株式先物市場は堅調な推移となっているのだろう。

本日の米国では先週の新規失業保険申請件数と4月の消費者信用残高が発表される。消費者信用残高は市場での注目度の高い統計ではないが、消費の立ち直りと雇用の堅調さが確認されている中、4月消費者信用残高が予想通りに堅調な増加を見せる可能性は高く、米国消費の盛り上がりに市場の期待が高まる可能性があるだろう。このため、7日の米株市場も堅調な展開が予想される。



<KK>

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