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前場に注目すべき3つのポイント~中小型株は利食いが先行、インデックスに絡んだ商いが中心


6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中小型株は利食いが先行、インデックスに絡んだ商いが中心
■決算チェック:クミアイ化、2Q業績を上方修正、通期計画を超過達成
■前場の注目材料:三井物、社内VB第1号、社員の挑戦後押し、ICT関連


■中小型株は利食いが先行、インデックスに絡んだ商いが中心

6日の日本株市場はこう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。5日の米国市場は利食いの動きからNYダウは小安かったが、ハイテク株中心に底堅い値動きとなり、ナスダックやS&P500指数、SOX指数は上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の22515円だった。この流れを引き継ぐ格好から日経平均は25日線が位置する22500円処での攻防が続きそうである。また、円相場は1ドル109円80銭台と110円を目前に小康状態が続いていることも、積極的な上値追いの動きを手控えさせよう。

週末には先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、方向感は出難く、22500円辺りが落ち着き処といったところであろう。また、来週には6月12日で調整中の米朝首脳会談の開催に現実味が増すなか、リスクオンに向かう一方で結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいところでもある。

物色の流れとしては、足元で売り込まれていたセクターなどを買い戻す動きが散見されている。貿易戦争への警戒から積極的に買い上がる動きには向かいづらい面はあるが、景気敏感セクターが見直されやすいところである。一方で、インデックスに絡んだ商いが中心になりやすく、中小型株は利食いが先行しやすい。メルカリの上場を控えていることも換金売り思惑で利食いが出やすいとの見方もあり、より主力株にシフトしやすい。指数インパクトの大きい値がさの一角やハイテク株の動向に注目したいところである。

(村瀬 智一)


■クミアイ化、2Q業績を上方修正、通期計画を超過達成

クミアイ化<4996>は5日、18年10月期第2四半期業績予想の修正を発表。売上高が50.5
億円から54.1億円、営業利益を38億円から47億円に上方値修正した。国内の農耕地向
け農薬、米国のアクシーブ剤や欧州向け農薬、国内向け化成品、子会社の業績が順調
に推移した。通期については据え置いているが、通期計画に対する第2四半期営業利益
は超過達成しており、計画の上振れが意識される。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22539.54、+63.60)
・ナスダックは上昇(7637.86、+31.40)
・SOX指数は上昇(1428.51、+5.84)
・VIX指数は低下(12.40、-0.34)
・米原油先物は上昇(65.52、+0.77)
・米金利低下
・朝鮮半島をめぐる地政学リスク後退
・日銀が大規模緩和継続

・三井物<8031>、社内VB第1号、社員の挑戦後押し、ICT関連
・SUBARU<7270>、新たな不正、燃費・排ガス性能偽装、吉永社長CEO退任


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00 毎月勤労統計(4月) 1.3% 2.0%

<海外>
・10:30 豪・GDP(1-3月) 2.7% 2.4%



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