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22日の米国市場ダイジェスト:NYダウは178ドル安、米朝会談への懸念強まる


■NY株式:NYダウは178ドル安、米朝会談への懸念強まる

22日の米国株式相場は下落。ダウ平均は178.88ドル安の24834.41、ナスダックは15.58ポイント安の7378.46で取引を終了した。中国が自動車の輸入関税を引き下げるとの報道を受けて、貿易摩擦を巡る米中間の緊張緩和が好感され買いが先行。しかし、ポンぺオ米国務長官が昨日にイランへの経済制裁を発表したほか、トランプ大統領が米朝会談を見送る可能性に言及し、地政学リスクへの警戒感から上げ幅を縮小し、下落した。セクター別では、銀行や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で資本財やエネルギーが下落した。

住宅建設のトール・ブラザーズ(TOL)は、決算内容が予想を下振れ大幅下落。百貨店のJCペニー(JCP)は、エリソンCEOが辞任しホームセンターのロウズ(LOW)のCEOに就任することが明らかとなり下落。自動車部品小売のアドバンス・オート・パーツ(AAP)は、決算内容が嫌気され売られた。一方で、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とフォード(F)は、中国向け輸出拡大を見込んだ買いが広がった。

ヘッジファンドのサード・ポイントを率いるダン・ローブ氏は、公開市場で資金調達を行う特別目的買収会社を設立し、フィンテックなどの有力企業への投資に取り組む考えを示した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル伸び悩み、米朝首脳会談開催に対する懐疑的な見方強まる

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円80銭まで下落後、111円08銭まで上昇し、110円90銭で引けた。イタリア国債が下げ止まったため、ユーロの買戻しが強まり、全般的にドル売り優勢で寄り付いた。トランプ米大統領が米朝首脳会談の実施に懐疑的見方を示したことや、米国債利回りの伸び悩みを受けてドル買いは一時後退した。しかし、米5月リッチモンド連銀製造業指数が予想を上回ったことから、ドルは下げ渋った。

ユーロ・ドルは、1.1812ドルから1.1769ドルまで下落し、1.1780ドルで引けた。イタリア国債が下げ止まったため、ユーロ売りが一段落した。ユーロ・円は、130円93銭から130円61銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.3457ドルから1.3414ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9957フランから0.9918フランまで下落した。


■NY原油:小幅下落で72.20ドル、ポジション調整に絡んだ売りが入る

NY原油先物7月限は小幅下落(NYMEX原油7限終値:72.20 ↓0.15)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比−0.15ドルの72.20ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて71.82ドルまで下落した。米週間在庫統計の発表を控えてポジション調整的な売りが観測された。米国株安を意識した売りも入ったようだ。ただし、供給不足に対する警戒感は消えていないため、72ドル以下では押し目買いの興味が散見された。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  30.89ドル   +0.34ドル(+1.11%)
モルガン・スタンレー(MS) 54.88ドル   +0.52ドル(+0.96%)
ゴールドマン・サックス(GS)238.00ドル  +0.30ドル(+0.13%)
インテル(INTC)        54.45ドル   +0.13ドル(+0.24%)
アップル(AAPL)        187.16ドル  -0.47ドル(-0.25%)
アルファベット(GOOG)    1069.73ドル -9.85ドル(-0.91%)
フェイスブック(FB)     183.80ドル  -0.69ドル(-0.37%)
キャタピラー(CAT)      156.20ドル  -2.72ドル(-1.71%)
アルコア(AA)         49.69ドル   -0.68ドル(-1.35%)
ウォルマート(WMT)      83.37ドル   -1.14ドル(-1.35%)
スプリント(S)         5.18ドル   +0.02ドル(+0.39%)








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