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注目銘柄ダイジェスト(前場):エムアップ、クロスフォー、安永など


ミズノ<8022>:3600円(+355円)
大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表している。営業利益は従来予想の55億円から75億円に増額、ランニングシューズの伸び悩みで売上高は下振れも、生産・仕入コストの低減や在庫の適正化が計画以上に進捗して利益率が向上、米国事業再構築の効果などもあって利益は想定以上に伸長した。第3四半期までの状況から収益上振れは想定線と捉えられるが、前回決算発表後の上値は限定的であったため、素直にポジティブな反応となっている。


平田機工<6258>:10220円(+820円)
大幅続伸。欧州完成車メーカーからEV関連設備を受注したと発表している。受注した案件は、EVのバッテリーをパッケージングする設備であり、受注額は20億円を超える規模のもよう。19.3期の業績寄与を見込んでいる。同社にとっては、今後の市場拡大が期待されるEV関連設備の実績積み上げにつながるほか、悲願であった欧州市場の開拓にもつながるものとなっている。


安永<7271>:2500円(+295円)
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は14.2億円から18億円に増額、減益予想から一転して2ケタ増益の予想となっている。機械装置事業におけるプロダクトミックスやそれぞれの事業の売上増加などが上方修正の要因。年間配当金も従来計画12円から16円に引き上げ、前期比では5円の増配となる。第3四半期までの進捗率は高かったが、10-12月期増益率はやや鈍化していたこともあって、大幅上方修正にポジティブな反応。


クロスフォー<7810>:414円(+57円)
大幅続伸。株主優待制度を導入すると発表している。7月31日時点の株主名簿を基準として、100株(1単元)以上を保有する株主に一律4500円相当の自社商品を贈呈する。贈呈する商品は「Dancing Stone」で、同社が開発した人間のわずかな動きで揺れ続ける宝石のセッティング方法を用いたアクセサリー。前日終値(357円)ベースの優待利回りは12.6%に上り、好材料視されているようだ。


エムアップ<3661>:1340円(+300円)
大幅続伸でストップ高。VR事業を手掛ける新会社VR MODEを設立したと発表、期待感が先行する展開になっている。コンテンツ制作、360度動画の撮影、配信、販売プラットフォームの構築などを主軸に展開していく。プラットフォームのサービススタートは、2019年上旬を予定しているようだ。ファンクラブ事業などで培ったリレーションやノウハウなどが十分に生かせるとの見方が高まる形に。


住友鉱<5713>:4860円(+394円)
大幅続伸。非鉄金属市況の上昇を背景に、本日は非鉄金属セクターが業種別上昇率のトップになっている。ロシアのUCルサールに対する米国の制裁措置を受け、非鉄金属の需給ひっ迫が想定される状況となり、アルミニウム価格は6年ぶりの高値水準、ニッケルも2009年以来の大幅な上昇を記録している。非鉄金属セクターの中心銘柄となる同社にも市況上昇によるメリット期待で、買いが波及する展開となっている。


ベクター<2656>:457円(+47円)
急伸。スマートフォンゲーム「神殿戦記」の独占ライセンス契約を締結したと発表している。「神殿戦記」は17年9月から香港や台湾などでサービス提供されているファンタジーRPGで、台湾のAuer Media & Entertainment Corp.が開発した。日本語版タイトルは「幻想大陸エレストリア」、サービス開始時期は18年中の予定。海外の人気ゲームとあって、今後の展開への期待が高まっているようだ。


SOSEI<4565>:7460円(+20円)
朝方に一時7650円まで上昇。子会社ヘプタレスが開発し、英製薬大手アストラゼネカに譲渡した新規低分子アデノシンA2A受容体(A2AR)拮抗薬「AZD4635」に、免疫応答性を回復させ、抗腫瘍効果をもたらす可能性があることが確認されたと発表している。AZD4635は固形がん患者を対象に、単剤治療及びアストラゼネカ社の抗PD-L1抗体「IMFINZI(durvalumab)」との併用療法で第I相臨床試験を実施中。



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