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欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、ECBの出口戦略思惑で押し下げも


12日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。欧州中央銀行(ECB)の出口戦略への思惑を背景にユーロ買い・ドル売りに振れる見通しで、ドルは下押しされよう。ただ、米国経済のファンダメンタルズは好調を示しており、ドル売りは小幅にとどまりそうだ。

今晩は20時半に公表される欧州中央銀行(ECB)理事会(3月8日開催)の議事要旨が注目される。足元では金融政策における当局者の慎重姿勢からユーロ・ドルの上昇が抑えられているものの、緩和縮小から利上げに至る動きが早まるとの見方は根強く、ユーロ買いに振れやすい。9日にECB年次報告が示された際、欧州経済は目先力強いペースを維持するとのドラギ総裁の見解が明らかになった。同総裁は、不透明要因はあるにせよ、インフレ率は中期的に目標値に向かうと指摘。理事会議事要旨にも、金融正常化の方針を堅持する議論が盛り込まれているとみられ、出口戦略への思惑を背景としたユーロ買いに振れやすい。その影響で、ドルは押し下げられるだろう。

また、ドル・円は、米国の不安定な株価や長期金利の動向で弱含む展開が見込まれる。
加えて、シリアへの米軍事攻撃への懸念や日米首脳会談への思惑から、ドル売り・円買いになりやすい。ただ、足元で発表された米経済指標をみると、3月生産者物価指数(PPI)や同消費者物価指数(CPI)は底堅く、インフレは連邦準備制度理事会(FRB)の目標に沿った内容となっている。今晩発表となる3月輸入物価指数は昨年夏からプラスに転じており、目先も国内物価の伸びに寄与するとの見方が広がれば、ドル売りは慎重になりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・2月鉱工業生産(前月比予想:+0.1%、1月:-1.0%)
・20:30 欧州中央銀行(ECB)の3月8日理事会議事要旨
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.0万件、前回:24.2万件)
・21:30 米・3月輸入物価指数(前月比予想:+0.1%、2月:+0.4%)
・02:00 米財務省30年債入札(130億ドル、リオープン)
・06:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁質疑応答




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