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前場に注目すべき3つのポイント~海外フローは限られるが新年度期待で上値追いも


30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:海外フローは限られるが新年度期待で上値追いも
■決算チェック:大東建の19年3月期営業利益は3%増の公算、コンセンサス並みだが底堅さ好感も
■前場の注目材料:三菱電、生産を再編、高速エレベーター、タイ・韓国拠点に


■海外フローは限られるが新年度期待で上値追いも

30日の日本株市場は、海外株高の流れを受けて買い先行の展開になろう。また、米国市場では足元で売られていたフェイスブックやテスラが上昇したほか、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイシズなど半導体関連も買い戻されており、これが指数インパクトの大きい値がさハイテク株へのインパクトにつながろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比265円高の21475円となっており、これにサヤ寄せする格好から、上値抵抗として意識されていた200日線を超えてくるほか、25日線辺りを捉えることから、センチメントを明るくさせそうだ。

もっとも、海外勢は週末が聖金曜日(グッドフライデー)の祝日となるため、フローは限られよう。ただし、週明けは名実ともに新年度入りとなる。売り越し基調が続く海外勢においても、例年4月は買い越しとなる傾向にあり、需給動向にも一先ず変化が見られる可能性がある。そのため、新年度への思惑から押し目買い意欲は強そうであり、次第に上値追いに向かわせることも意識される。

また、韓国と北朝鮮の両国は、南北首脳会談を4月27日に開催することで合意した。朝鮮半島の非核化などについて協議するとみられ、地政学リスクの後退がリスク選好に向かわせることも期待される。参加者が限られ、買い一巡後はこう着となる可能性がありそうだが、押し目買いスタンスを強めておきたいところである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■大東建の19年3月期営業利益は3%増の公算、コンセンサス並みだが底堅さ好感も

大東建<1878>の19年3月期営業利益は1300億円弱と今期予想に比べ3%ほど増えそうだと報じられている。9期連続で過去最高を更新するもよう。売上高は同5%増の1兆6500億円程度とみられている。管理を受託するアパートの棟数が増え、手数料収入などが伸びるという。主力の建設部門では工事採算が悪化しそうなため、18年4月にアパートの仕様を変更し、受注単価を約4%引き上げる。ただアパートは通常、受注から完成まで1年超かかるため、値上げ効果が出るのは早くても20年3月期になる見通しとしている。なお、18年3月期は売上高が従来予想並みの1兆5800億円程度、営業利益が予想を10億円ほど上回る1250億円程度となるもよう。建設コストが想定したほど膨らまないようだ。市場コンセンサスで18年3月期営業利益は1260億円強、19年3月期については1300億円程度とみられており、今回の観測報道も概ね同水準となっている。ただ、市場ではアパート建設需要の一巡やアパートローンの監視強化といった事業環境の悪化が懸念され、証券会社によってはかなり弱めの業績予想や目標株価を設定している。今回の報道を受け、業績の底堅い推移が買い材料となる可能性はある。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(24103.11、+254.69)
・ナスダックは上昇(7063.45、+114.22)
・SOX指数は上昇(1328.90、+29.08)
・VIX指数は下落(19.97、-2.90)
・シカゴ日経225先物(21475、+265)
・ドル円、1ドル106円40-50銭
・日経平均は上昇(21159.08、+127.77)
・マザーズは上昇(1185.59、+13.46)
・日銀、大規模な金融緩和を維持
・好業績銘柄への押し目買い意欲強い
・米個人消費支出(PCE)統計、1.8%上昇
・NY原油は上昇、(64.94、+0.56)


・三菱電<6503>、生産を再編、高速エレベーター、タイ・韓国拠点に
・日ユニシス<8056>、デジタルグリッドに出資、再生エネ電気、基盤構築加速、北酸と


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と5年超10年以下)(日本銀行)

<海外>
・特になし



<HT>

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