英ポンド週間見通し：伸び悩みか、早期利上げ期待によるポンド買い抑制も

■伸び悩み、英ロ関係悪化などが嫌気される

先週のポンド・円は伸び悩み。英国の欧州連合（EU）からの離脱後の移行期間を巡って月内に合意することは難しいとの見方が浮上し、ポンド買いは一服した。メイ首相は14日、ロシア元スパイの殺人未遂事件に関するロシア政府の対応を批判し、23人の駐英ロシア外交官に国外退去を要請する方針を明らかにしたこともポンド売り材料となった。取引レンジ：147円25銭-149円38銭。

■伸び悩みか、早期利上げ期待によるポンド買い抑制も

今週のポンド・円は伸び悩みか。堅調なインフレ指標を背景に5月利上げ観測が広がっている。ただし、英ロ関係はさらに悪化するとの見方や欧州連合（EU）からの離脱後の移行期間についての交渉は難航するとの懸念が浮上しており、早期利上げ期待によるリスク選好的なポンド買いは抑制される可能性が高い。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・20日：2月消費者物価コア指数（前年比予想：＋2.5％、1月：＋2.7％）
・20日：2月生産者物価産出コア指数（1月：前年比＋2.2％）
・21日：11-1月ILO失業率（予想：4.4％、10-12月期：4.4％）
・22日：英中央銀行が金融政策発表（政策金利は0.50％で現状維持の予想）
・22日：2月小売売上高（前月比予想：＋0.3％、1月：＋0.1％）

予想レンジ：146円00銭−149円00銭




＜FA＞