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Hama:買ってはいけない場面、売ってはいけない場面【FISCOソーシャルレポーター】


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家Hama氏(ブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年2月9日10時30分に執筆


「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」のHamaでございます。

2月6日に「警告通り、大幅調整のチャンス到来!」と題したレポートを配信したばかりですが、皆様、今回の暴落場面を「絶好のチャンス」として、大儲けできましたか?

1月は強気が蔓延していましたので、逃げ遅れた個人投資家の方も多いと思います。

かつて、私Hamaは、相場の事を何も知らず、欲望だけが先走った結果、3階建ての信用取引を行っていました。連日の暴落で、「もうそろそろ下げ止まるだろう」、「これだけ下げれば買い場だろう」と考えて行った信用ナンピンが致命傷となり、到底処理しきれない致命的な損失を被りました。

真冬の夜中にもかかわらず、一睡もできずに、空が明るくなるまで下落を続けるNYダウを見つめていました。暖房もつけずに毛布をかぶり、PC画面を見つづけながら、恐怖に震えていたことを覚えています。

そして、毎日突きつけられる真っ赤な追証画面を目の当たりにし、最後には死をも覚悟したことを覚えています。そんな経験を乗り越えたからこそ、個人投資家の皆さんには、同じ経験をしてほしくないと、日々ブログで相場を斬っています。


■ やはり、最後に「ババ」を掴まされていたのは個人投資家

2月6日にNYが暴落する少し前、私Hamaは1月31日のブログで、こんなことをつぶやきました。

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「いつの時代も最後にババを掴んでいるのは欲に目がくらんだ個人投資家で、パニック売りの中で悲惨な結末を迎えます。」
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まさに、昔の私そのものですが、私Hamaは、それが分かってるからこそ、1月31日にインバース購入に踏み切ったわけです。

ここで見ていただきたいのは、昨日2月8日に発表された1月第5週、つまり暴落直前の投資部門別売買動向。

外国人が現物株を−3,500億円売り越す中で、買い向かっていたのは個人投資家。

その買い越し額は、投資信託(実質個人)も含めると、+4,000億円を越える買い越しとなっています。(投資信託を除くと、+2,733億円の買い越し)

さらに言えば、この週の個人のみの買い越し額+2,733億円のうち、現金での買い越し+985億円に対して、信用買い越し超しは+1,749億円。

個人投資家は、1月に海外勢が売り逃げている中、1月第2週から第5週までの4週間で、実に+5,400億円の信用買い越しを行っています。

そして、2月に入り株価は急落することになります。

昨日発表された投資部門別売買動向を見るに、歴史的な急落直前に、日経平均23,000円超えの高値水準で、海外勢の投げ売る「ババ」を、個人投資家が信用枠で掴みに行っていた様子がよくわかります。

今回、ババを掴んでしまった個人投資家の皆さんもいらっしゃると思います。しかし、そのことは今後の長い投資人生において、きっと糧になることでしょう。少し高い授業料だったかもしれませんが、今回の教訓を忘れることなく、今後、日々の相場を学び、勝ち組投資家として長い投資人生を生き抜きてください。


■2月6日、7日は、想定通りの往復売買で、大幅利益

2月6日、個人投資家の皆さんがロスカットを断行する中、私Hamaは、日経平均株価が前比1,300円ほど下がったところで、1月31日に買い出動したインバースポジションの一部を利益確定し、CP(キャッシュ)に戻しました。

さらに、後場大きく下がったところで、独自の相場判定ツールが「行き過ぎ」を示しているのを確認し、ダブルインバースを購入しました。

当日、ダブルインバースは持ち越しとし、翌日7日の寄付き後の高値、日経平均株価が22,300円付近に達したところで、再びキャッシュに戻し、次のチャンスを待つPhaseに移行しました。

尚、上記の売買については、全て会員の皆さんに事前にメールでお伝えした上で行っております。

■相場で勝つには「風林火山」を実践すること

少し相場を振り返ってみますが、昨年末から株式市場は強気が蔓延し、証券会社のアナリスト、コメンテーター、エコノミストは、強気のコメント一色になりました。

そんな総強気の空気を感じていたため、私Hamaは一貫して買いを控え、じっとタイミングを狙っていました。もちろん、暴落のタイミングです。

相場には、「買ってはいけない場面」、「売ってはいけない場面」があります。

先にお伝えしておくと、1月は「買ってはいけない場面」でしたが、逆に、個人投資家が投げる場面は、「売ってはいけない場面」になります。

「風林火山」とは、孫氏の兵法から引用された、戦いにおける必勝法になりますが、まさに、「姿の見えない相手と資金の奪い合いを行う」株式相場で勝ち抜くには、孫氏の兵法を実践することが求められます。強気が蔓延し、個人投資家が買い急いでいた1月は、買いたくなっても、絶対に買ってはいけない場面。


体力(資金)を温存し、動かずにじっと我慢して、ただただ出陣のタイミングを待ちます。
◆動かざること山の如し

そして、「いざチャンス来たり」と判断したら、素早く出陣。1月30日の世界の市場の動きがそのタイミングでした。
◆疾(はや)きこと風の如し

そして、利益を奪いとる場面が来たら、勢いよく奪う。
◆侵掠(しんりゃく)すること火の如し

ひと戦(いくさ)終了したら、再び静かに相場を見つめて、次の一手を冷静に考える
◆徐(しず)かなること林の如し


■下落リスクはまだ続いている

最後に、少しだけ、直近の需給状況に触れておきます。2月6日は1,000円を超える大幅下落で大引けを迎えましたが、松井証券が公表している、信用取引情報によると、信用評価損益率は-10%に達しておらず、信用買い残も3,000億円越えに積みあがったままです。

個人投資家の本格的な投げは、まだ終わっていません。もう少しお話しますと、ここから再度下落場面が訪れたところから、個人投資家の本格的な投げが始まります。

2月8日のNYダウは、再び1,000ptを超える大幅続落となり、本日2月9日の日経平均株価も少なからず影響を受けることになります。含み損が拡大する中で、恐怖や不安で売りたくなる場面が訪れると思います。

売るなら早めにキャッシュに戻して次のチャンスを待つことが一つですが、個人投資家が本格的に投げる場面が来るとしたら、これから。

ここから先、下落加速場面に突入した場合には、そこは「売ってはいけない場面」になります。

もはや負け戦(いくさ)で、じたばたしても仕方ありません。「動かざること山の如し」で、皆が投げ終わるまで、じっと動かないことです。「徐(しず)かなること林の如し」で、戦(いくさ)が終わってから、冷静に次のことを考えることです。

株式投資は「森を見て、木(機)を見る」ことが極めて重要。日々の指標から、「需給」「値幅」「水準」など相場の姿を読み取り、全体相場を把握した上でリスクを評価し、全ての行動を起こすことです。

当ブログでは投資初心者の方のために、「森を見る」ための力を養う「基礎投資学習ツール」と有望な個別銘柄を毎日を抽出する「Stocks」用意しています。

興味のある方はブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」からお問い合わせください。

それでは、「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」ブログにてお待ちしております。

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執筆者名:Hama
ブログ名:実践で学ぶ、負けない現代株式投資



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