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後場に注目すべき3つのポイント~ここからは戻り待ちの売り圧力も意識されるところ


7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は大幅反発、ここからは戻り待ちの売り圧力も意識されるところ
・ドル・円は上げ渋り、株安一服も警戒は継続
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>


■日経平均は大幅反発、ここからは戻り待ちの売り圧力も意識されるところ

日経平均は大幅反発。660.32円高の22270.56円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えた。6日の米国市場では荒い値動きとなったが、買戻しが優勢となり、NYダウは567ドル高と主要株価指数は大きく反発。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比735円高の22245円と大きく上昇する中、日本株市場もインデックスに絡んだ商いを中心に買いが先行した。22000円を回復して始まった日経平均は、前場半ばには22353.87円まで上げ幅を拡大する局面もみられた。ただ、戻り待ちの売り圧力も意識されやすく、22300円を挟んでのこう着となった。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1900を超えており、全体の9割を超える全面高商状。セクターでは33業種すべてが上昇しており、石油石炭、機械、医薬品、鉱業、金属、化学、輸送用機器、サービス、その他製品、精密機器が強い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、東エレク<8035>が日経平均をけん引する格好に。

日経平均は米国市場の上昇の流れから自律反発をみせている。ただ、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好であり、インデックス売買が中心であろう。テクニカル面では大きくリバウンドをみせるものの、前日に空けたマド下限での攻防をみせている。一目均衡表では雲下限での攻防といったところであり、これらの抵抗を突破してこないと、ショートカバーも入り難いところであろう。

個別ではトヨタ<7203>のように決算評価から前日の大幅な下げを一気に吸収している銘柄等もあるが、自律反発の域を脱せない銘柄が多い。決算発表が本格化している中では、決算内容を見極めたいほか、決算が一巡してこないと、インデックスに絡んだ売買以外は入りづらいところでもあろう。戻りの鈍さが嫌気されてくる可能性もあり、トレンドの強い好業績株等に絞った短期的な値幅取りになろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は上げ渋り、株安一服も警戒は継続

7日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。米国や日本の株安は一服したものの、警戒は弱まらず円売りは限定的となった。

ドル・円は、米株の反発を受け朝方の取引で一時109円72銭まで強含んだが、その後は値を下げる展開。日経平均株価は前日比約700円高と堅調に推移だが、リスク選好的な円売りは小幅にとどまった。

ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小。日本株は目先も上昇基調の継続が見込まれるものの、円売りは後退。一方、米株式先物がマイナス圏で推移しているため、今晩の米株安への警戒が広がる可能性もあろう。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円35銭から109円72銭、ユーロ・円は135円37銭から135円85銭、ユーロ・ドルは1.2371ドルから1.2393ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・フィルカンパニー<3267>や大村紙業<3953>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>


■経済指標・要人発言

・NZ・10-12月期失業率:4.5%(予想:4.7%、7-9月期:4.6%)
・日・12月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+0.7%(+0.5%、11月:+0.9%)


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00 12月景気動向指数・先行速報値(予想:108.1、11月:108.3)

<海外>
・16:00 独・12月鉱工業生産(前月比予想:-0.7%、11月:+3.4%)





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