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12月は米ドルを中心に為替が動意付く可能性も、「くりっく365」の商い増加か


東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、11月の取引数量は前月比6.6%増の231万4572枚。1日の平均取引数量も10万5210枚と前月比で増加したほか、月末時点の証拠金預託額は4504億円と前月比で6億円増加した。取引通貨量では、米ドル、トルコリラ、南アフリカランドの順となっている。なお、10月30日にスタートしたメキシコペソ・円の取引数量は4万3710枚で、全体のシェアは1.9%となった。

一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、11月の取引数量は前月比13.9%増の106万6959枚。1日の平均取引数量も4万8499枚と前月比では増加したほか、月末時点の証拠金預託額は600億円と前月比で7億円増加、600億円の大台に乗せている。

日経平均は3ヶ月連続で上昇し、26年ぶりに高値を更新するなど強い地合いが続いているが、為替市場では、ドル、ユーロなど主要通貨、トルコリラなど新興国通貨ともにさほど目立った動きは観測されなかった。主要中央銀行による金融政策委員会の開催がなかったことで、為替は動意に欠ける展開となり、好業績を下支えに日経平均やNYダウなど株価指数が上昇。「くりっく株365」は初めて月間取引数量で100万枚の大台超えとなった。

2017年最後の12月相場は、株価指数の上げ一服を想定する市場関係者が多い。12月中旬以降、外国人投資家がクリスマス休暇入りすることから商いが細るとの観測。一方、米国は利上げ実施を発表する公算が大きいことから、11月より為替が動意付く可能性はある。ドルが動意付くと新興国通貨も動くかもしれない。12月は株式指数よりも為替の動向に注目したい。

(写真提供:東京金融取引所)







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