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トレンドが出るなら、もち合いレンジからの上放れを意識【クロージング】


22日の日経平均は反発。36.66円高の22902.76円(出来高概算14億8000万株)で取引を終えた。小幅に続落で始まった日経平均は、前場半ばには一時22895.48円とプラスに転じる場面もみられた。しかし、クリスマス休暇で参加者が限られる中、米半導体株安の影響を受けた値がさハイテク株がさえない展開となっており、日経平均の重しとなっている。また、医薬品株の一角が大きく下げていることも影響した。その後こう着感の強い相場展開が続く中、後場半ば辺りから金融セクターが一段高となると、日経平均も小幅ながらプラスに転じて取引を終えている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、過半数を占めている。セクターでは資源価格の上昇等を受けた、鉱業、非鉄金属、海運、卸売が堅調。一方で、医薬品が下落率トップとなり、電力ガス、繊維、空運、金属、証券がさえない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>が堅調。半面、エーザイ<4523>、東エレク<8035>が重しとなった。

日経平均はこう着ながらも底堅さが意識されており、後場半ばからのインデックスに絡んだ売買から22900円を回復した。引き続き5日線辺りでの底堅さが意識され、煮詰まり感が台頭している。来週は国内外の機関投資家の動きは鈍く、個人主体の売買が中心になりやすいだろう。大きなトレンドは出難いと考えられるが、先高期待が根強い中、トレンドが出てくるとすれは、もち合いレンジからの上放れを意識しておきたい。(村瀬智一)



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